MotoGP第6戦フランスGP Moto2クラス3日目、決勝が日曜日、フランス、ル・マン市のブカッティ・サーキットで開催された。日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から22周で行なわれた決勝は、気温17度、路面温度20度、湿度73%、曇りのドライコンディション。路面は若干ウエットな部分も残っていたが、タイヤは全員が前にソフト、後ろにスーパーソフトを選択。
ゾンダ・ファン・デン・グールベルク(カレックス)はマシントラブルでピットレーンスタートを余儀なくされた。スタートは、3番手スタートのディオゴ・モレイラ(カレックス)が2コーナーでトップに立ち、続いてマニュエル・ゴンザレス(カレックス)、ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)、フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)、バリー・バルタス(カレックス)、アルベルト・アレナス(カレックス)、アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)、イバン・オルトラ(ボスコスクーロ)、ダビド・アロンソ(カレックス)、アロン・カネト(カレックス)のトップ10で1周目を終えた。後方では8コーナーでコリン・ベイヤー(カレックス)が転倒リタイア。3周目には、11番手を走っていたトニー・アルボリーノ(ボスコスクーロ)が11コーナーで転倒リタイア。
4周目に入ると、9コーナーでゴンザレスがモレイラをかわしトップに浮上。ディクソンとサラッチを抜いて3番手へ上がって来ていたバルタスは、モレイラにも激しく迫っていた。10番手付近を走行していたアロンソは、ロングラップペナルティを消化して順位を落とす。8周目に入り、バルタスはモレイラを捕らえ2番手浮上。その後も激しくトップのゴンザレスを追い、10周目にはこのレース最速ラップの1分34秒941を記録し、ゴンザレスに続いた。13番手を走っていたセナ・アギウス(カレックス)は9コーナーのショートカットによりロングラップペナルティを科され、10周目にペナルティを消化して順位を落とした。
12周目にはホルヘ・ナバロ(フォワード)が転倒リタイア。13周目には、5番手スタートから一時は10番手まで順位を落としたカネトが再び順位を上げ、3番手まで浮上。終盤、モレイラ、ディクソンによる3番手争いは激しさを増し、その後ろにはサラッチ、アレナスも続いた。
残り5周を迎えると、トップのゴンザレスが徐々にバルタスを引き離し、バルタスは単独2番手となった。ゴンザレスはそのままトップでチェッカー。2位バルタス、3位には激しい争いの末、カネトが入った。路面温度が比較するとかなり低かった事や新しいスーパーソフトのタイヤが導入されたなどの理由もあり、ゴンザレスは昨年優勝したセルジオ・ガルシア(ボスコスクーロ)の記録を15秒以上縮めてのゴールだった。佐々木歩夢(カレックス)は20位完走、國井勇輝(カレックス)は22位完走。
年間ランキングは、ゴンザレス111ポイント、カネト95ポイント、ディクソン77ポイント、バルタス73ポイントで、地元ベルギーに一番近いフランスで2戦連続となる2位を獲得したバルタスが4番手に浮上した。次戦はディクソンの地元イギリスで、2週間後の5月23日から第6戦が行なわれる。
MotoGP第6戦フランスMoto2決勝
1 マニュエル・ゴンザレス(カレックス)
2 バリー・バルタス(カレックス)
3 アロン・カネト(カレックス)
4 ディオゴ・モレイラ(カレックス)
5 ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)
6 アルベルト・アレナス(カレックス)
7 フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)
8 セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)
9 イバン・オルトラ(ボスコスクーロ)
10 アロンソ・ロペス(ボスコスク―ロ)
20 佐々木歩夢(カレックス)
22 國井勇輝(カレックス)