今大会は事前テストで負傷した水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)が欠場を余儀なくされ、ポイントリーダー不在の戦いとなった。
曇天で肌寒いの中での予選は30分間の計時形式。朝9時10分からのセッションスタート時は路面温度20度程度。
まずは長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が1分27秒台でリーダーボードのトップに立ち、ダンロップタイヤの暖まりやすさを証明。すぐに名越哲平(SDG Team HARC-PRO.Honda)が1分26秒台に突入して首位奪取。翌周には野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)が1分26秒台前半のタイムでトップ浮上。その直後には中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1分25秒849と1分25秒台に突入と開始から10分間で激しいタイムアタック合戦が繰り広げられる。
セッション中盤のタイムアタックで2番手に浮上したのはスポット参戦の津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)。1分26秒099とトップの中須賀に0.3秒ほどに迫る。
セッション残り5分。最後のアタックが始まった。浦本修充(AutoRace Ube Racing Team)が1分25秒台をマークして2番手、野左根も1分25秒台に突入して3番手に。中須賀は1分25秒570と自身のタイムを更新して逃げ切りを図る。
残り1分。浦本が1分25秒373をたたき出して中須賀からトップの座を奪い取る。そしてチェッカー。浦本がそのままレース1のポールポジションを獲得。セカンドタイムで決定するレース2のポールポジションは中須賀のものになった。
浦本のポールポジション獲得は8年ぶり。外国車によるポールポジションは今季開幕戦に次いで2例目となった。

「ポールポジション自体はすごくうれしいのですが、一番大事なのは決勝です。中須賀(克行)さんのペースがいいので、決勝に向けてすごく集中している状態です。(全日本SUGOが久しぶりということは)関係ないです。ポンと乗っても普通に走れました。期待してもらえるのはうれしいです。僕はひたすら集中して走るだけです。その先にいい結果があれば、やったぁーって感じです」