全日本ロードレース第2戦SUGOが今季の開幕戦となったST600クラス。さらに今回は2レース制がスケジュールされた。

土曜日の午前中に行なわれた30分間の予選アタック。まずは伊達悠太(AKENO SPEED・MAVERICK)が1分29秒894とコースレコードに迫るタイムを出す。すぐに長尾健吾(TEAMKENKEN YTch)が1分29秒259とコースレコードを更新。トップに躍り出る。長尾はさらに1分28秒991と自身のタイムを更新。圧倒的な速さを見せる。一方の伊達は南本宗一郎(AKENO SPEED・YAMAHA)、小山知良(JAPAN POST Honda RACING TP)、松岡玲(ITO RACING BORG CUSTOM)らと1分29秒台での攻防を展開。

セッション残り10分を迎えようとするころ、2回目のタイムアタック合戦が開始。まずは全日本参戦2年目の田中啓介(NitroRyotaRacing 16)が1分29秒406をマークして一気に2番手浮上。南本が1分29秒430とタイムを詰める。南本はさらに1分28秒829と自身のタイムを更新して、ついにトップ浮上。伊達も最後までアタックを続ける。しかし1分29秒326と1分28秒台には届かず。これでレース1のポールポジションは南本、レース2は長尾がポールシッターとなった。


●レース1ポールポジション/南本宗一郎(AKENO SPEED・YAMAHA)
「ST600(のマシン)が久々で、R1からの乗り替えが難しくて、まだアジャストしきれていない部分があります。昨日の走行で激しく転んでしまい、体が痛いので今日の予選は2列目までに入ればいいという思いだったのですが、走ったらペースがよかったです。トラブルもありながらだったのですが、シケイン立ち上がりで前に他車がいて、スリップストリームを使うことができたのでラッキーでした。やりきって出したタイムではないのですが、ポールポジションからのスタートはうれしいです。決勝は混戦になると思うのですが、自分の走りをして、おもしろいレースを見せられたらいいかなと思っています」