MotoGP第7戦イギリスGP Moto3クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、イギリス、シルバーストーン・サーキットで開催された。

日本時間午後6時(現地時間午前10時)から35分間行なわれたフリー走行1は、気温13度、路面温度26度、湿度55%、強いと風速10km/hを超える風が吹いていた。雲はあるものの、青空がしっかり見え、金曜日の午前中でも既に多くの観客の姿があった。

前戦フランスGP決勝で、不運な接触、転倒の直後、再スタートを試みようとした結果、オフィシャルの指示に従わなかったと捕らえられたペナルティで、山中琉聖(KTM)はフリー走行1は出走できなかった。先週、足の手術を行なったアドリアン・フェルナンデス(ホンダ)はメディカルチェックに合格できず欠場、ジョエル・エステバン(ホンダ)が代役出場している。同じくケガのため欠場のマッテオ・ベルテッレ(KTM)の代役は引き続きヴィセンテ・ペレス(KTM)。地元イギリス出身のマックス・クック(ホンダ)はワイルドカードで参戦。

フリー走行1は、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)が2分10秒120でトップ。2番手はダビド・アルマンサ(ホンダ)で2分10秒714。3番手アンヘル・ピケラス(KTM)は2分10秒934。古里太陽(ホンダ)は7周目の記録2分12秒683で22番手だった。

日本時間午後10時15分(現地時間午後14時15分)から35分間で開催されたプラクティスは、気温18度、路面温度42度、湿度34%、午前に続き強風に見舞われた。一度はかなり曇ったものの、再び青空も見えるようになっていた。序盤、6コーナーでマキシモ・キレス(KTM)が転倒。ダメージは少なく、再スタートしていた。

開始10分過ぎには、ルカ・ルネッタ(ホンダ)が最初に2分9秒台に入れてトップに立った。終盤に入り、アルマンサ、ルエダ、ジョエル・ケルソ(KTM)らがタイムを更新。一時トップタイムを記録したケルソは、その後マシントラブルでスローダウン、イエローフラッグが出された。

最後は11周目に2分09秒104を叩き出したルーキーのアルバロ・カルペ(KTM)がトップとなった。昨年イバン・オルトラが記録した2分09秒270を0.166更新し、歴代コース記録。

2番手は2分09秒344でアルマンサ。3番手は地元イギリス出身のスコット・オグデン(KTM)で2分09秒505。フリー走行1で出走できなかった山中は、13周目に2分09秒926を記録して9番手に入った。古里は7周目の記録2分10秒973で21番手。プラクティス上位14名が明日の予選Q2からスタートできるため、山中はQ2スタート、古里はQ1から出走する。

MotoGP第7戦イギリスMoto3プラクティス
1 アルバロ・カルペ (KTM) 2分09秒104
2 ダビド・アルマンサ (ホンダ) 2分09秒344
3 スコット・オグデン (KTM) 2分09秒505
4 ジョエル・ケルソ (KTM) 2分09秒630
5 ルカ・ルネッタ (ホンダ) 2分09秒635
6 ホセ・アントニオ・ルエダ (KTM) 2分09秒768
7 ダビド・ムニョス (KTM) 2分09秒772
8 ジェイコブ・ルールストン (KTM) 2分09秒796
9 山中琉聖 (KTM) 2分09秒926
10 二コラ・カラッロ (ホンダ) 2分09秒982
21 古里太陽 (ホンダ) 2分10秒973