MotoGP第7戦イギリスGP Moto2クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、イギリス、シルバーストーン・サーキットで開催された。昨年、地元優勝を果たしたジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)は、元MotoGP、SBKライダーで、現EWCライダーを務めるシルバン・ギュントーリの息子で、小児がんとの闘病を続けるルカ・ギュントーリがデザインしたヘルメットで参戦。今大会を通して小児がんの寄付活動に貢献している。

日本時間午後6時50分(現地時間午前10時50分)から40分間で行なわれたフリー走行1は、気温19度、路面温度39度、湿度35%、雲の多いドライコンディション。風速10km/h以上の風が吹くときもあった。今大会は、トレーニング中のケガでコリン・ベイヤー(カレックス)が欠場。テスト中に骨折したアドリアン・ウエルタス(カレックス)も欠場。前戦フランスGPで転倒したダリン・ビンダー(カレックス)も欠場。ケガで欠場のアレックス・エスクリグ(フォワード)の代役はダニエル・ムニョス(フォワード)。鎖骨骨折の手術から間もないマリオ・アジ(カレックス)は出場予定だったが、フリー走行1で走行できず、そのまま今大会は欠場となった。

フリー走行1でトップタイムを記録したのはマニュエル・ゴンザレス(カレックス)。昨年、小椋藍が樹立した歴代コース記録の2分02秒940を0.341秒縮め2分02秒599を記録した。2番手ディクソン2分03秒410、3番手アロン・カネト(カレックス)2分03秒461。佐々木歩夢(カレックス)は2分05秒641で22番手、國井勇輝(カレックス)は2分06秒534だった。

日本時間午後11時5分(現地時間午後3時5分)から40分間で開催されたプラクティスは、気温19度、路面温度39度、湿度35%、風があり、雲も多いドライコンディション。開始10分経たずにフィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)が15コーナーで転倒、その後、ダビド・アロンソ(カレックス)も3コーナーで転倒、イエローフラッグが出された。序盤は、この走行でもゴンザレスが2分02秒923のトップタイムを記録していた。

残り5分を切ってタイムアタックが激しくなると、序盤に転倒したサラッチが2分02秒700を記録して一時トップへ。さらには、ゴンザレスのチームメイト、セナ・アギウス(カレックス)が2分02秒540を記録、午前のゴンザレスが樹立した歴代コース記録を塗り替えた。終了間際5コーナーでは、ゴンザレスに続き、現在ポイントランク2位に着けているカネトが転倒。ゴンザレスは最終15周目に2分02秒111を記録し、再び歴代コースレコードを更新してトップとなった。2番手アギウス、3番手サラッチ。

佐々木は10周目に2分02秒016を記録し、一時4番手に上がり、最後は7番手で終わった。上位14名はQ2スタートができるため、今季初のQ2スタートを果たした。國井は13周目2分05秒073まで記録を縮めて23番手。

MotoGP 第7戦イギリスGP Moto2クラス1日目 プラクティス
1 マニュエル・ゴンザレス (カレックス) 2分02秒111
2 セナ・アギウス (カレックス) 2分02秒540
3 フィリップ・サラッチ (ボスコスクーロ) 2分02秒700
4 ディオゴ・モレイラ (カレックス) 2分02秒741
5 バリー・バルタス (カレックス) 2分02秒913
6 ダニエル・オルガド (カレックス) 2分02秒992
7 佐々木歩夢 (カレックス) 2分03秒016
8 ジェイク・ディクソン (ボスコスクーロ) 2分03秒019
9 ジョー・ロバーツ (カレックス) 2分03秒053
10 ホルヘ・ナバロ (フォワード) 2分03秒130
23 國井勇輝 (カレックス) 2分05秒073