アレックス・マルケスが初日トップ　小椋藍はフリー走行で転倒し負傷【MotoGP第7戦イギリスMotoGPプラクティス】

MotoGP第7戦イギリスGP MotoGPクラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、イギリス、シルバーストーン・サーキットで開催された。今大会は、アレイシ・エスパロガロ（ホンダ）がワイルドカード参戦。ホルヘ・マルティン（アプリリア）の代役は引き続き、ロレンツォ・サルバドーリ（アプリリア）が務める。

日本時間午後7時45分（現地時間午前11時45分）から45分間で行なわれたフリー走行1は、気温15度、路面温度22度、湿度46％、風も強く、雲も多いドライコンディション。前戦フランスGP決勝で、転倒後に再スタートを試みてオフィシャルの指示に従わなかったとされたファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）は、最初の10分は走行できないペナルティを科された。セッションのトップはマルク・マルケス（ドゥカティ）で1分58秒702。2番手フランコ・モルビデリ（ドゥカティ）は1分59秒067、3番手アレックス・マルケス（ドゥカティ）は1分59秒123だった。終了間際2コーナーで激しく転倒した小椋藍（アプリリア）は12周目の記録、2分00秒700で18番手。

フリー走行1の後のスタート練習のセッションでは、アウトラップに出たマルク・マルケスがマシンに不調を感じ、ピットへ戻ってスタートセッションに参加しなかった。腕上がり手術後、今大会から復帰のソムキャット・チャントラ（ホンダ）はこのセッションの16コーナーで転倒。

日本時間深夜0時（現地時間午後4時）から1時間で開催されたプラクティスは、気温19度、路面温度39度、湿度37％、再び晴れ間の増えたドライコンディション。風も少し弱まった。午前に転倒した小椋は、ケガのため走行できなかった。

プラクティスの序盤は、17コーナーでジャック・ミラー（ヤマハ）が転倒。5周目に1分58秒883を記録したマルク・マルケスが次の3コーナーで転倒。6コーナーでは、モルビデリが転倒。イエローフラッグが続いた。序盤のトップは4周目に1分58秒349を記録したマルコ・ベゼッキ（アプリリア）だった。

中盤に入り、マーベリック・ビニャーレス（KTM）が13周目に1分58秒347でわずかにベゼッキを上回ると、さらにジョアン・ミル（ホンダ）が1分58秒301で一時トップになった。残り20分を切ると、マルク・マルケスが1分57秒866を記録しトップとなるが、ヨハン・ザルコ（ホンダ）が1分57秒741を記録。再びマルク・マルケスが1分57秒705まで縮めると、今度はファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）が1分57秒699を出した。

残り10分を迎えるころには、ベゼッキが1分57秒667まで記録を縮め、残り10分を切ると、アレックス・マルケスが1分57秒613を記録。さらに、クアルタラロが18周目に1分57秒342と歴代コース記録に迫りトップに立つ。アレックス・マルケスは最終21周目に1分57秒295、昨年アレイシ・エスパロガロが記録した歴代コース記録を0.014秒縮めてトップとなった。

結果、1番手アレックス・マルケス、2番手クアルタラロ、3番手ミラー、4番手マルク・マルケス、5番手ベゼッキ、6番手ジャンアントニオ、7番手フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）、8番手ザルコ、9番手アレックス・リンス（ヤマハ）、10番手フェルミン・アルデゲール（ドゥカティ）。以上10名は予選Q2スタートできる。ヤマハのライダーがトップ10に3名入るのは、2021年以来。