ファビオ・クアルタラロが3戦連続ポールポジション　初日負傷の小椋藍は今大会を欠場【MotoGP第7戦イギリスMotoGP予選】

MotoGP第7戦イギリスGP MotoGPクラス2日目、フリー走行2と予選が土曜日、イギリス、シルバーストーン・サーキットで開催された。小椋藍（アプリリア）は昨日のフリー走行1での転倒後、膝の状態が悪化、バルセロナへ戻り精密検査を受けるため、今大会は欠場することになった。

日本時間午後7時10分（現地時間午前11時10分）から30分間で開催される予定だったフリー走行2は、気温17度、路面温度23度、湿度82％、曇りのドライコンディション。昨夜降った雨により、朝までは部分的に残っていたウエットパッチはほぼ乾いたものの、濃い雲に覆われ、路面温度も低いトリッキーな状態だった。開始10分ごろ、15コーナーでアレックス・マルケス（ドゥカティ）が激しくハイサイド転倒。事故処理のため赤旗中断があった。

フリー走行2のトップタイムを記録したのは、ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）で1分59秒032。2番手マルク・マルケス（ドゥカティ）は1分59秒178、転倒後セカンド車で再スタートしたアレックス・マルケスが3番手で1分59秒424だった。

赤旗の影響により遅れて開催された予選Q1は、日本時間午後7時55分（現地時間午前11時55分）から15分間で行なわれた。気温17度、路面温度24度、湿度78％、曇りのドライコンディション。序盤は昨日のプラクティス、10番手のフェルミン・アルデゲール（ドゥカティ）と0.044秒差で11番手となり、Q1スタートのペドロ・アコスタ（KTM）が3周目1分58秒566でトップだった。

後半、タイヤ交換後、ルカ・マリーニ（ホンダ）が6周目1分58秒209でトップへ。2番手にはフランコ・モルビデリ（ドゥカティ）が1分58秒299で入った。二人はQ2へ進出。ジョアン・ミル（ホンダ）は最終7周目にこのセッション、セクター最速を記録しながらの走行だったものの1分58秒322、わずか0.023秒差でQ2進出を逃し3番手だった。

日本時間午後8時20分（現地時間午前11時20分）から15分間で開催された予選Q2は、気温17度、路面温度23度、湿度77％、曇りのドライコンディション。序盤、クアルタラロ1分58秒506でトップを奪い、アレックス・リンス（ヤマハ）1分58秒558、ジャック・ミラー（ヤマハ）が1分58秒563でスコアボードトップ3を一時ヤマハが独占した。その後マルク・マルケスが1分57秒914でクアルタラロのタイムを更新。

終盤の最終タイムアタックに向け各車、フロントタイヤのソフトコンパウンドはそのまま、リアタイヤを新品ソフトに替えて挑んだ6周目、最初にフランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）が1分57秒822を記録しトップに立った。続いてアレックス・マルケスが1分57秒542を記録。15分を迎える間際、クアルタラロが1分57秒233を記録、アレックス・マルケスに0.309秒差を付け、歴代ラップレコードを樹立。2021年以来4年ぶりとなる3戦連続ポールポジションを獲得した。

結果、クアルタラロ、アレックス・マルケス、バニャーヤのフロントロウ。2列目、マルク・マルケス、アルデゲール、ミラー、3列目ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）、マリーニ、Q2最終ラップ6コーナー転倒のあったザルコ。ザルコは転倒直前までセクター最速を記録していた。4列目マルコ・ベゼッキ（アプリリア）、リンス、ミル。Q2で10番手だったモルビデリには、昨日のスロー走行によるペナルティが出され3グリッドダウン。5列目13番手スタートとなった。