MotoGP第7戦イギリスGP Moto2クラス3日目、決勝が日曜日、イギリス、シルバーストーン・サーキットで開催された。日本時間午後7時15分から17周で開催された決勝は、気温16度、路面温度30度、湿度47%、部分的に雲はあるものの青空の見えるドライコンディション。時折、風速15km/hの強風が吹く中で行なわれた。
スタートは、2番グリッドのマニュエル・ゴンザレス(カレックス)が大きく出遅れ、アロン・カネト(カレックス)、ディオゴ・モレイラ(カレックス)による激しいトップ争いバトルから始まった。さらにイザン・グエバラ(ボスコスクーロ)、セナ・アギウス(カレックス)、マルコス・ラミレス(カレックス)、ダビド・アロンソ(カレックス)、バリー・バルタス(カレックス)、アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)、ダニエル・オルガド(カレックス)、イバン・オルトラ(ボスコスクーロ)、ゴンザレスとテールtoノーズで続いた。
3周目には2分04秒034のレース最速を記録し激しい追い上げを見せていたゴンザレスだが、4周目、前を行くバルタスのインを6コーナーで突いたときに接触。二人ともリタイア。レース後にこの事故は調査されることになった。オルトラも4周目でリタイアに終わった。
トップ集団は、カネトがトップに立ち、モレイラ、グエバラ、アロンソ、アギウスが混戦となった。その後ろでは、ロペス、ラミレス、フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)、オルガド、セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)、アルベルト・アレナス(カレックス)、ジョー・ロバーツ(カレックス)、ジェイク・ディクソンン(ボスコスクーロ)が6番手争いの混戦となっていた。
強風のためスリップストリームを使いながら、順位を激しく入れ替えてのバトルが繰り広げられた。前半ほぼトップを走ったカネトだったが、折り返し11周目には、一度アロンソがカネトを捉え、トップに立った。アギウス、モレイラも続き、激しいバトルになったが、カネトは再びトップを奪い返し、レースの一部始終をリードした。
最終ラップを迎え、最終セクターでアロンソがカネトを再び捕らえトップに立つと、カネトも再びアロンソのインから抜き返そうとした。そこでわずかにラインがふくらみ、後ろからアギウス、モレイラが二人を抜いてそのままチェッカー。2輪ダカール・ラリーで2度の優勝経験を持つイギリス人のサム・サンダーランドが振るチェッカーを最初に受けたのはアギウスだった。0.434秒差の2位にモレイラ。2位と0.064秒差の3位でアロンソ。カネトはアロンソと0.02秒差の4位となった。佐々木歩夢(カレックス)は17位、國井勇輝(カレックス)は20位完走。
アロンソはMoto2クラス初の表彰台、コロンビア人としては中量級で初めての表彰台。今年、初表彰台のモレイラはインタビューで、今日が誕生日の父への誕生日祝いになると話していた。アギウスはMoto2クラス初優勝。
年間ポイントは、ゴンザレス1番手111ポイント、カネト2番手108、ディクソン3番手82。ディクソンは9位でチェッカーを受けたが、責任欠如な走行があったとされ出されたロングラップをこなしておらず、3秒加算された結果、決勝は11位だった。Moto2クラスはゴンザレスとカネトの差が3ポイントに縮まった。次戦、第8戦アラゴンGPは、2週間後の6月6日に始まる。
MotoGP第7戦イギリスMoto2決勝 | |
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1 | セナ・アギウス(カレックス) |
2 | ディオゴ・モレイラ(カレックス) |
3 | ダビド・アロンソ(カレックス) |
4 | アロン・カネト(カレックス) |
5 | イザン・グエバラ(ボスコスクーロ) |
6 | セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ) |
7 | フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ) |
8 | ジョー・ロバーツ(カレックス) |
9 | マルコス・ラミレス(カレックス) |
10 | アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ) |
18 | 佐々木歩夢(カレックス) |
20 | 國井勇輝(カレックス) |