全日本ロードレース第3戦筑波のJ-GP3予選は尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)がポールポジションを獲得した。

今大会はJ-GP3クラスのみの開催。その替わり2レースが設定され、土曜日に予選とレース1を、日曜日にレース2というスケジュールが組まれた。

予選は9時5分から25分までの20分間のタイムアタック形式。セッション開始時の気温は26.2度と、予想されていた厳しい暑さからはぎりぎり逃れた。

セッション序盤に積極的にタイムアタックを行なったのは武中駿(Team Plusone)。1分00秒前半のタイムを更新しながらリーダーボードのトップに立つ。

セッション中盤には尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)が59秒993と59秒台に突入。それを追いかけて高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)が59秒938をマーク。

残り5分。尾野が59秒890と自身のタイムを削る。ここで前戦の覇者である若松伶(JAPAN POST docomo business TP)が59秒935で2番手浮上。さらには岡崎静夏(JAPAN POST Honda RACING TP)が59秒926をマークして2番手奪取と激しい展開。

セッション残り1分。高杉が59秒778でついにトップ浮上。しかしチェッカーと同時に尾野が59秒588で逆転してポールポジションを奪い去った。近年稀に見る激しい予選アタック合戦だった。


●ポールポジション/尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)
「予選中にレース1とレース2と2回のポールポジションタイムを出さなければならないということが頭になくて、一発出せればいいと思っていました。でも結果として2レース共にポールポジションを取れてよかったです。昨日の夜までは2レースの予選だと分かっていたのですが、予選中は忘れていました」
「最後はあと1周回れると思っていたのに、チェッカーが出てしまって、最後のアタックができなかったのが心残りです。目標としては59秒フラットか58秒台をねらっていたのですが、最後のアタックができていても58秒台は出せていなかったとは思います」
「ラスト6分でコースインしてからは59秒前半のタイムを出せれば、だれにも越えられないと思って目指しました」
「昨日、練習で2回と今日の予選だけで、自分も周りも煮詰まっておらず、決勝中に組み立てていくのだと思います。ただ、去年よりも5周少ないので、その分プッシュをかけられるのかな。ドライコンディションなら調子がいいので、優勝という形につなげたいです」