マルク・マルケスが史上初100回目のポールポジション【MotoGP第9戦イタリアMotoGP予選】

MotoGP第9戦イタリアMotoGPクラス2日目、フリー走行2と予選が土曜日、イタリア、ムジェロ・サーキットで開催された。日本時間午後5時10分（現地時間午前10時10分）から30分間行なわれたフリー走行2は、気温28度、路面温度40度、湿度58％、晴れたドライコンディション。この走行では昨日のプラクティスに続き、マーベリック・ビニャーレス（KTM）がトップで1分45秒742。2番手はマルク・マルケス（ドゥカティ）1分45秒758、3番手ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）1分45秒846。中上貴晶（ホンダ）は1分46秒468で13番手、小椋藍（アプリリア）は1分46秒572で15番手だった。

続いて日本時間午後5時50分（現地時間午前10時50分）から15分間で開催された予選Q1は、気温30度、路面温度44度、湿度51％、とても暑いドライコンディション。6月10日に腕上がりの手術を終えたルーキーのフェルミン・アルデゲール（ドゥカティ）が唯一1分44秒台、1分44秒894で1番手だった。2番手には最終7周目1分45秒137を記録したラウル・フェルナンデス（アプリリア）、以上2名はQ2進出。3番手のジャック・ミラー（ヤマハ）は僅か0.014秒差の1分45秒151でQ2進出を逃した。

中上は最終8ラップ目に自身の記録を更新、1分45秒664で9番手。序盤トラックリミットで計測がなかった小椋は5周目の記録1分45秒802で11番手。総合結果では、この後のスプリント、明日の決勝は中上19番7列目、小椋21番7列目のスタートとなった。

日本時間午後6時15分（現地時間午前11時15分）から15分で争われた予選Q2は、気温30度、路面温度46度、湿度50％、晴れたドライコンディション。序盤から、マルク・マルケスが2周目1分44秒500を記録、昨年までのホルヘ・マルティン（アプリリア）のコース記録1分44秒504を上回り、トップへ。2番手には1分44秒756を出したクアルタラロが入っていた。

後半に入り2回目のタイムアタックが始まると、クアルタラロが5周目1分44秒411に記録を縮めトップへ。更にフランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）が6周目で1分44秒228を記録し1番手。最後は再びマルク・マルケスが1分44秒169を記録しトップとなり、コースレコードを更新、加えて自身の史上最多ポールポジション獲得記録を100まで伸ばした。2番手バニャーヤ、3番手は5周目1分44秒252を記録したアレックス・マルケス（ドゥカティ）。

4番手クアルタラロ、5番手ビニャーレス、6番手フランコ・モルビデリ（ドゥカティ）の2列目、トップのマルク・マルケスからモルビデリまでは0.399差と僅差の戦いだった。モルビデリに加え、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）、マルコ・ベゼッキ（アプリリア）らの地元ライダーはスペシャルカラーのヘルメットを使用、ベゼッキのヘルメットは闘病中の子供たちへのチャリティー促進のため、病院で毎日、深刻な病気と闘う子供チャンピオン達が描いた絵が散りばめられたデザインになっている。

MotoGPクラスは、この後、日本時間午後10時（現地時間午後3時）から11周のスプリント、明日は日本時間午後9時（現地時間午後2時）から23周の決勝が始まる。