MotoGP第10戦オランダMotoGPクラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、オランダ、TTサーキット・アッセンで開催された。Moto3の赤旗中断の影響で、予定より遅く日本時間午後6時35分(現地時間午前11時35分)から45分間で開催されたフリー走行2は、気温17度、路面温度23度、湿度76%、曇ったドライコンディション。

序盤にマルク・マルケス(ドゥカティ)が高速の15コーナーで激しく転倒したものの、終盤1分32秒216を記録し、このセッショントップだった。2番手は今大会、スーパーマンのスペシャルヘルメットで参戦のマーベリック・ビニャーレス(KTM)で1分32秒529。3番手はマルコ・ベゼッキ(アプリリア)1分32秒570だった。小椋藍(アプリリア)は1分33秒823を記録、19番手。通常、フリー走行1の後に行なわれるスタート練習は、Moto3での赤旗中断後の遅延のため、プラクティス後に変更された。

日本時間午後10時(現地時間午後3時)から1時間で開催されたプラクティスは、気温18度、路面温度26度、湿度69%、曇りのドライコンディション。強い時は風速12km/hの風があった。開始早々に1コーナーでアレックス・マルケス(ドゥカティ)が転倒。その後、7コーナーでフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)、最終シケインでヨハン・ザルコ(ホンダ)、12コーナーでフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)が転倒。

4周目にフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が1分34秒423でトップとなる記録を出すが、15コーナーでエネア・バスティアニーニ(KTM)、7コーナーでアレイシ・エスパロガロ(ホンダ)が転倒。黄旗でラップキャンセルとなった。6周目にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が1分32秒516でトップに立つと、ベゼッキが7周目1分32秒346でトップ交代。中盤には、マルク・マルケス、再びクアルタラロがトップタイムを更新。折り返し頃、10周目1分36秒617で6番手に上がった小椋が、11コーナーで激しいハイサイド転倒、マシンが出火し、赤旗中断となった。小椋に大きなケガの様子はなく、再スタート後も出走していた。

日本時間午後10時36分(現地時間午後3時36分)から残りの31分55秒が行なわれ、17周目にビニャーレスが1分31秒886でトップになると、間もなく序盤に転倒したアレックス・マルケスが1分31秒872まで記録を縮めてトップへ。

その後、ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)が8コーナーでハイサイド転倒し、コース上にマシンが残り再び赤旗中断。この間にバニャーヤは前後ソフトタイヤを導入していた。残りの13分31秒が始まると、アレックス・マルケス、マルク・マルケス、バニャーヤ、ベゼッキ、再びアレックス・マルケスの順でトップタイムを更新。その後の7コーナーでは、マルク・マルケスがこの日2度目の激しい転倒。

最後は前後ソフトタイヤで28周目に1分31秒156を記録したクアルタラロが1番手となった。2番手アレックス・マルケスで1分31秒258、3番手にはペドロ・アコスタ(KTM)が入り、記録は1分31秒349。4番手ベゼッキ、5番手バニャーヤ、6番手マルク・マルケス、7番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、8番手ビニャーレス、9番手モルビデリ、10番手ザルコ。以上10名がQ2スタート。小椋は前後ソフトタイヤで記録した10周目の1分32秒617で20番手。

2度の転倒があったマルク・マルケスは、プラクティス後のスタート練習には参加せず、メディカルセンターへ運ばれたが、明日も参戦は可能。明日は、日本時間午後5時10分(現地時間午前10時10分)からフリー走行2が始まり、そのまま予選へと続く。日本時間午後22時(現地時間午後3時)からは13周のスプリントも開催される。

序盤の転倒後、プラクティス2番手のアレックス・マルケス(ドゥカティ)
プラクティス3番手のペドロ・アコスタ(KTM)

 

MotoGP第10戦オランダMotoGPプラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 1分31秒156 P
2 アレックス・マルケス ドゥカティ 1分31秒258 P
3 ペドロ・アコスタ KTM 1分31秒349 P
4 マルコ・ベゼッキ アプリリア 1分31秒352 P
5 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 1分31秒410 P
6 マルク・マルケス ドゥカティ 1分31秒455 P
7 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 1分31秒528 P
8 マーベリック・ビニャーレス KTM 1分31秒604 P
9 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 1分31秒748 P
10 ヨハン・ザルコ ホンダ 1分31秒776 P
11 ラウル・フェルナンデス アプリリア 1分31秒777 P
12 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 1分31秒805 P
13 アレックス・リンス ヤマハ 1分31秒831 P
14 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 1分31秒942 P
15 エネア・バスティアニーニ KTM 1分31秒953 P
16 ジャック・ミラー ヤマハ 1分31秒992 P
17 ジョアン・ミル ホンダ 1分32秒023 P
18 ブラッド・ビンダ― KTM 1分32秒366 P
19 ロレンツォ・サルバドーリ アプリリア 1分32秒452 P
20 小椋藍 アプリリア 1分32秒617 P
21 ソムキャット・チャントラ ホンダ 1分33秒114 P
22 アレイシ・エスパロガロ ホンダ 1分33秒249 P