MotoGP第11戦ドイツMoto3クラス2日目、フリー走行2と予選が土曜日、ドイツの東部にあるザクセンリンクで開催された。昨日の転倒により、ムジェロで骨折した右舟状骨の痛みのため、ヴィセンテ・ペレス(ホンダ)は今日から欠場。次戦、ブルノGP復帰を目指す。

日本時間午後3時40分(現地時間午前8時40分)から30分間行なわれたフリー走行2は、雨は降っていないものの、場所によっては水しぶきが上がるウエットコンディション。この走行では、1番手はアドリアン・フェルナンデス(ホンダ)1分34秒623、2番手アンヘル・ピケラス(KTM)1分34分696、3番手ノア・デッドウィラー(KTM)1分34秒972だった。山中琉聖(KTM)は1分35秒309で10番手。今日7月12日、20歳の誕生日を迎えた古里太陽(ホンダ)は1分36秒074で15番手だった。

日本時間午後7時50分(現地時間午後12時50分)から15分間で開催された予選Q1は、気温14度、路面温度17度、湿度94%、かなり雨が降っている状態のウエットコンディション。この走行トップは、コーマック・ブキャナン(KTM)1分35秒514、2番手バレンティン・ペローネ(KTM)1分35秒675、3番手エディー・オシア(ホンダ)1分35秒934、4番手ノア・デッドウィラー(KTM)1分36秒270。以上4名は予選Q2へ進出。ルーキー3人とフル参戦2年目のデッドウィラーがQ2進出を決めた。

引き続き、日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から15分間で争われた予選Q2は、気温14度、路面温度17度、湿度94%、多少小降りになったウエットコンディション。それでも、風は強く、水しぶきが上がる程の場所もあり、難しい状況が続いた。序盤、グイド・ピニ(KTM)が8コーナーで激しく転倒。エアフェンスが壊れたため、開始3分9秒で赤旗中断。

修復後、残り11分51秒は日本時間午後8時28分(現地時間午後1時28分)から再スタート、ピットゲートオープンされた。再び8コーナーで、ダビド・ムニョス(KTM)やアルバロ・カルペ(KTM)が転倒、イエローフラッグが出される中、ラップキャンセルも多かった。結果、6周目に1分35秒001を記録したスコット・オグデン(KTM)が自身初のMoto3ポールポジションを獲得。2番手はダビド・アルマンサ(ホンダ)、6周目の1分35秒043で、トップとの差は0.042だった。3番手には、転倒後、7周目に1分35秒135を記録したピニが入った。

山中は8周目の記録1分36秒076で16番手、古里は7周目1分36秒351で17番手。トップのオグデンから古里までは1.350秒差。明日は山中が16番グリッド、古里が17番グリッド、6列目に並んでスタートとなる。明日、日曜日の日本時間午後午後6時(現地時間午前11時)から23周で開催される決勝は、オランダGPの他者を巻き込む転倒により、二コラ・カラッロ(ホンダ)にはロングラップペナルティーが科されている。

自身初めてのMoto3ポールポジションを獲得したスコット・オグデン(KTM)

 

MotoGP第11戦ドイツMoto3予選
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 スコット・オグデン KTM 1分35秒001 Q2
2 ダビド・アルマンサ ホンダ 1分35秒043 Q2
3 グイド・ピニ KTM 1分35秒135 Q2
4 ダビド・ムニョス KTM 1分35秒155 Q2
5 アドリアン・フェルナンデス ホンダ 1分35秒252 Q2
6 マキシモ・キレス KTM 1分35秒348 Q2
7 マキシモ・キレス KTM 1分35秒356 Q2
8 コーマック・ブキャナン KTM 1分35秒372 Q2
9 エディー・オシア ホンダ 1分35秒539 Q2
10 アンヘル・ピケラス KTM 1分35秒604 Q2
16 山中琉聖 KTM 1分36秒076 Q2
17 古里太陽 ホンダ 1分36秒351 Q2