MotoGP第11戦ドイツMoto3クラス3日目、決勝が日曜日、ドイツの東部にあるザクセンリンクで開催された。日本時間午後6時(現地時間午前11時)から23周で争われた決勝は、気温19度、路面温度25度、湿度69%、雲が多いドライコンディション。風速10km/hを超える風が時折吹いていた。

スタートはP.P.からスコット・オグデン(KTM)が好スタートでホールショット獲得。ダビド・アルマンサ(ホンダ)は1コーナーでアルバロ・カルペ(KTM)と接触、アウトに押し出され順位を落とす。2周目に入るとダビド・ムニョス(KTM)がトップを奪い、オグデン、コーマック・ブキャナン(KTM)、カルペ、アンヘル・ピケラス(KTM)、マキシモ・キレス(KTM)、グイド・ピニ(KTM)、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)、アルマンサ、古里太陽(ホンダ)、山中琉聖(KTM)のトップ12で混戦となった。

4周目に入ると後方でエディー・オシア(ホンダ)とレオナルド・アブルッゾ(KTM)が転倒。5周目、スタートの接触でカルペにロングラップが科された。先頭集団の混戦は、5周目、トップがキレスに変わり、ムニョス、カルペ、オグデン、ピケラス、ピニ、古里、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、ブキャナン、山中のトップ10となり、6列目スタートの古里、山中も上位争いに加わった。二コラ・カラッロ(ホンダ)が6周目1コーナーで転倒。7周目には17番グリッドスタートだった古里が2番手まで上がった。

9周目、フェルナンデスがルエダとの接触を受けパーツが飛んだ後、3コーナーで激しく転倒。10周目に入ると、先頭集団では山中がキレスを捉えてトップに立った。11周目にはタットチャコーン・ブーシュリ(ホンダ)がピットイン、リタイア。先頭集団はサイドbyサイド、テイルtoノウズで順位を入れ替えながらの激しいトップ争いが続く。

16周目には13コーナーでアルマンサが転倒。17周目には6コーナーでカルペと接触し、古里は8番手まで順位を下げた。それでも、古里は再びポジションを上げ、ルエダ、ムニョス、山中、キレスらのトップ争いに加わった。残り4周となる20周、山中は1コーナー、ラインを大きくはずれグラベルへ入り、順位を落とす。同じ1コーナーでは、P.P.スタートのオグデンが転倒。

トップはルエダ、ムニョス、キレスに続き古里の激戦で迎えた最終ラップ、1コーナーではムニョスが前に出たものの、再びルエダが押さえた。古里はキレスのインを突き3番手まで浮上した。しかし、12コーナー、古里は転倒。ムニョスが再びルエダの前へ出て、ルエダ、キレスは接触しながらの激しい戦いを続け、最後はムニョスがトップでチェッカー。2位はトップから0.241秒差でキレス、3位ルエダ。ルエダとキレスの差は0.009秒。

山中はグラベルからコースに戻り、順位は落としたものの15位、完走で1ポイントを獲得。古里は残り1コーナーでのリタイアとなった。表彰台はスペイン人ライダーが独占となり、全員がこの結果を先日、ジュニアGPフリー走行中の事故で亡くなったボルハ・ゴメスへ捧げると追悼を述べた。

年間ポイントはルエダがポイントを203まで伸ばし、2番手のピケラス130とは73ポイント差。3番手カルペ129、4番手ジョエル・ケルソ(KTM)110、5番手ムニョス107、6番手キレス106。古里が7番手で77ポイント。山中は61ポイントで12番手となっている。

次戦は来週、7月18日の金曜日からMotoGPは2020年以来となるチェコ、ブルノ・サーキットで第12戦チェコGPが始まる。

最後まで混戦となったMoto3決勝

 

MotoGP第11戦ドイツMoto3決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 ダビド・ムニョス KTM
2 マキシモ・キレス KTM 0秒241
3 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM 0秒250
4 アンヘル・ピケラス KTM 0秒298
5 アルバロ・カルペ KTM 0秒335
6 ジョエル・ケルソ KTM 0秒563
7 グイド・ピニ KTM 0秒645
8 ジェイコブ・ルールストン KTM 0秒893
9 コーマック・ブキャナン KTM 1秒505
10 マルコス・ウリアテ KTM 6秒518
15 山中琉聖 KTM 12秒298
NC 古里太陽 ホンダ