MotoGP第11戦ドイツ Moto2クラス3日目、決勝が日曜日、ドイツ、ザクセンリンクで開催された。日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から25周で開催予定だった決勝は、気温19度、路面温度25度、湿度74%、曇りのドライコンディション。
スタートは、4番グリッドのセナ・アギウス(カレックス)がジャンプスタートで、P.P.スタートのジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)に並び、1コーナー進入時、ディクソンにアギウスが接触。ワイドになった隙にトニー・アルボリーノ(ボスコスクーロ)、バリー・バルタス(カレックス)、イバン・オルトラ(ボスコスクーロ)が前へ出た。
アギウスには、ジャンプスタートのペナルティーでダブルロングラップが科された。2周目に入り、アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)が転倒。トップにはデニス・オンジュ(カレックス)、続いてアルボリーノ、バルタス、ディクソン、オルトラの順となった。
トップはオンジュ、アルボリーノ、バルタスが激しく争い、4周目に入る1コーナーではアルボリーノがトップへ。5周目に入ると、エリック・フェルナンデス(ボスコスクーロ)が12コーナーで転倒。6周目には再びオンジュがアルボリーノの前へ出た。アルボリーノにバルタスも迫る中、7周目12コーナーでアルボリーノが転倒。トップ争いは、オンジュとバルタスに変わった。
10周目に入ると、25番グリッドスタートで3周目にはレース最速の1分23秒270を記録したディオゴ・モレイラ(カレックス)が5番手まで順位を上げていた。トップのオンジュ、バルタスに続きディクソンも距離を縮め、アルベルト・アレナス(カレックス)、モレイラが続いた。その後ろには、ジョー・ロバーツ(カレックス)、マルコス・ラミレス(カレックス)、セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)、アロン・カネト(カレックス)、オルトラ、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、ダビド・アロンソ(カレックス)、イザン・グエバラ(ボスコスクーロ)、佐々木歩夢(カレックス)と続いた。
12周目にはモレイラがアレナスも捉え4番手浮上。16周目3コーナー、インから抜こうとしたモレイラがディクソンに接触、コントロールを失いグラベルへ入り、4コーナーに戻った所へ避けようがなくアロンソがクラッシュ。二人はメディカルセンターへ運ばれた。
トップのオンジュの後ろにはバルタスがピタリと付いて、3番手にはディクソンをかわしたアレナスが浮上していた。20周目、再びディクソンがアレナスを捉え、後方からはラミレスがアレナスに追い付こうとしていた。そして迎えた21周目、ラミレスが1コーナーでコントロールを失いスリップダウンし、アレナスを巻き込んで転倒。1コーナーのエアフェンスの修理が必要となり、赤旗。
レースは3分の2を経過していたので成立し、トップはオンジュ、2位バルタス、3位ディクソンの結果となった。佐々木はMoto2自己最高位の9位、7ポイント獲得。國井勇輝(カレックス)は19位、代役参戦の羽田大河(カレックス)は21位。
年間ポイントは、今日4位に入ったゴンザレスが172でポイントリーダーのまま。7位9ポイントを獲得したカネトが163で2番手。二人の差は9ポイントに広がった。今日が転倒、0ポイントのモレイラが3番手128。4番手は3位表彰台を獲得したディクソンで114、2位表彰台のバルタスも同じ114、優勝回数の差で5番手となっている。前戦に続きポイント獲得の佐々木は合計8ポイントで23番手。
次戦は後半戦に突入する第12戦チェコGPが来週、金曜日から5年ぶりのMotoGP開催となるブルノ・サーキットで始まる。

MotoGP第11戦ドイツMoto2決勝 |
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | デニス・オンジュ | カレックス | |
2 | バリー・バルタス | カレックス | 0秒129 |
3 | ジェイク・ディクソン | ボスコスクーロ | 1秒131 |
4 | マニュエル・ゴンザレス | カレックス | 2秒916 |
5 | セレスティーノ・ビエッティ | ボスコスクーロ | 3秒067 |
6 | ジョー・ロバーツ | カレックス | 4秒251 |
7 | アロン・カネト | カレックス | 6秒359 |
8 | イザン・グエバラ | ボスコスクーロ | 8秒241 |
9 | 佐々木歩夢 | カレックス | 8秒489 |
10 | フィリップ・サラッチ | ボスコスクーロ | 8秒584 |
18 | 國井勇輝 | カレックス | 19秒819 |
21 | 羽田大河 | カレックス | 27秒901 |