MotoGP第12戦チェコMoto3クラス、フリー走行2と予選が土曜日、チェコ、ブルノ・サーキットで開催された。昨日のプラクティスでの転倒によって、コーマック・ブキャナン(KTM)は今日から欠場となった。日本時間午後3時40分(現地時間午前8時40分)から30分間行なわれたフリー走行2は、気温18度、路面温度24度、湿度79%、風も強くなく晴れたドライコンディション。朝早くから老若男女の観客が来ていた。
昨日の雨とは全く違うコンディションとなった。開始10分ほどの1コーナーで昨日のプラクティスでトップタイムを出したアルバロ・カルペ(KTM)が転倒。同じ1コーナーではジョエル・ケルソ(KTM)も転倒。この走行でトップタイムを記録したのは、ポイントリーダーのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)で2分05秒421。昨日カルペが樹立した歴代コースレコードを更新した。2番手はアドリアン・フェルナンデス(ホンダ)2分05秒654。3番手ルーキーのマキシモ・キレス(KTM)2分05秒705。山中琉聖(KTM)は4周目の記録2分06秒429で13番手、古里太陽(ホンダ)も4周目の記録で2分07秒092、20番手だった。
日本時間午後7時50分(現地時間午後12時50分)から始まった予選Q1は、15分間で争われた。気温23度、路面温度38度、湿度51%、強いと風速10km/hの風があった。古里は、3周目に2分05秒990を記録し3番手まで順位を上げたが、残り2分ごろ10コーナーで転倒。結果、トップは山中のチームメイト、アンヘル・ピケラス(KTM)で2分05秒384、フリー走行2でルエダが記録したコースレコードを更新した。2番手マルコス・ウリアテ(KTM)2分05秒843。3番手にブキャナンの代役でDENSSIレーシング・BOEから参戦のマルコ・モレッリ(KTM)2分05秒892、4番手ノア・デッドウィラー(KTM)2分05秒902。以上4名はQ2へ進出。古里は結果6位となり、Q2進出ならず。
日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から15分間で争われた予選Q2は、気温23度、路面温度36度、湿度53%、雲が増えた感じはあったものの空の見えるドライコンディション。序盤、走行中に左手を上げマシントラブルでスローダウンした山中は、再スタートできず計測なく終了。
2周目2分05秒253、3周目2分05秒045とコースレコードを更新し、ルエダがトップだったが、6周目の最終タイムアタックで2分05秒019を記録したルーキーのグイド・ピニ(KTM)がトップを奪い、自身初のポールポジションを獲得。2番手にルエダ、3番手はダビド・ムニョス(KTM)が入ったが、ムニョスは昨日のプラクティスでスロー走行があり、グリッド最後尾のペナルティーを受けている。
フリー走行2での転倒により、痛みでQ2は走行できなかったジョエル・ケルソ(KTM)と山中は共にタイム計測がなく、昨日のプラクティス上位だったケルソに続き山中は18番手。明日の決勝グリッドは、ムニョスが最後尾となるため、3番グリッド以降が全員1番繰り上がり、3番グリッドにはダビド・アルマンサ(ホンダ)が並ぶ。4番手キレス、5番手デニス・フォッジャ(KTM)、6番手バレンティン・ペローネ(KTM)。トップ6中3人がルーキーだった。山中は17番6列目、古里は19番7列目スタート。
Moto3クラスは明日、日本時間午後6時(現地時間午前11時)から16周で決勝が始まる。
MotoGP第12戦チェコMoto3予選 |
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順位 | ライダー | 車両 | タイム | セッション |
1 | グイド・ピニ | KTM | 2分05秒019 | Q2 |
2 | ホセ・アントニオ・ルエダ | KTM | 2分05秒045 | Q2 |
3 | ダビド・ムニョス | KTM | 2分05秒057 | Q2 |
4 | ダビド・アルマンサ | ホンダ | 2分05秒091 | Q2 |
5 | マキシモ・キレス | KTM | 2分05秒175 | Q2 |
6 | デニス・フォッジャ | KTM | 2分05秒188 | Q2 |
7 | バレンティン・ペローネ | KTM | 2分05秒270 | Q2 |
8 | アドリアン・フェルナンデス | ホンダ | 2分05秒394 | Q2 |
9 | マルコ・モレリ | KTM | 2分05秒576 | Q2 |
10 | アンヘル・ピケラス | KTM | 2分05秒601 | Q2 |
18 | 山中琉聖 | KTM | 2分06秒430 | Q2 |
20 | 古里太陽 | ホンダ | 2分05秒990 | Q1 |