MotoGP第13戦オーストリアMoto3クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、オーストリアの中部にあるレッドブルリンクで開催された。日本時間午後4時(現地時間午前9時)から始まったMoto3フリー走行1は、気温19度、路面温度25度、湿度75%、快晴のドライコンディションの中、35分間行なわれた。現地には金曜日早朝でもビール片手に子供を連れた観客など、多くのファンが訪れた。
このセッション1番手はアンヘル・ピケラス(KTM)で1分40秒493、2番手バレンティン・ペローネ(KTM)1分40秒668、3番手アルバロ・カルペ(KTM)1分40秒734、4番手に山中琉聖(KTM)が入って1分40秒741だった。古里太陽(ホンダ)は、1分41秒186で8番手、ホンダ勢トップだった。
日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から35分間で開催されたプラクティスは、気温30度、路面温度42度、湿度35%、晴れたドライコンディション。序盤、4周目に1分40秒603を出し、1分40秒台を最初に記録したのはピケラスだった。4コーナーでカルペがグラベルへ、10コーナーではコーマック・ブキャナン(KTM)が転倒。その後も3コーナーで古里、エディー・オシア(ホンダ)、ヴィセンテ・ペレス(ホンダ)が転倒するなど、転倒、イエローフラッグが多かった。
残り10分を切ると、山中が14周目に1分40秒238を出しトップタイムとなる。その後、チームメイトのピケラスが13周目に1分40秒074で山中のタイムを更新。ピケラスは14周目1分39秒918まで記録を縮め、昨年ジョエル・ケルソが記録した1分39秒921を0.003更新して歴代コースレコードとなった。
2番手にはペローネが入って、記録は1分40秒076。山中は1分40秒238のまま3番手となった。古里は転倒後に再スタートして6周目に1分40秒695を記録、9番手となり、フリー走行1に続きホンダ勢トップだった。トップのピケラスから、11番手のアドリアン・フェルナンデス(ホンダ)までが0.976差の僅差となっている。シーズン前半で85ポイントという大差を付け、Moto3クラスポイント差レコードで後半を迎えたポイントリーダーのルエダは1分40秒534で7番手だった。
トップから14番手までは明日の予選ではQ2からスタート出来る。山中、古里は共にQ2スタートの権利を獲得した。Moto3クラスは、明日、日本時間午後3時40分(現地時間午前8時40分)からフリー走行2が30分行なわれ、日本時間午後7時45分(現地時間午後12時45分)から予選Q1、日本時間午後8時10分(現地時間午後1時10分)から予選Q2がそれぞれ15分間で開催される。
MotoGP第13戦オーストリアMoto3プラクティス |
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順位 | ライダー | 車両 | タイム | セッション |
1 | アンヘル・ピケラス | KTM | 1分39秒918 | P |
2 | バレンティン・ペローネ | KTM | 1分40秒076 | P |
3 | 山中琉聖 | KTM | 1分40秒238 | P |
4 | マキシモ・キレス | KTM | 1分40秒341 | P |
5 | デニス・フォッジャ | KTM | 1分40秒438 | P |
6 | ダビド・ムニョス | KTM | 1分40秒531 | P |
7 | ホセ・アントニオ・ルエダ | KTM | 1分40秒534 | P |
8 | グイド・ピニ | KTM | 1分40秒595 | P |
9 | 古里太陽 | ホンダ | 1分40秒695 | P |
10 | スコット・オグデン | KTM | 1分40秒802 | P |