MotoGP第13戦オーストリアMoto2クラ2日目、フリー走行2と予選が土曜日、オーストリア、レッドブルリンクで開催された。昨日の走行で、アルベルト・アレナス(カレックス)と走行ラインが重なり危険とみなされたマニュエル・ゴンザレス(カレックス)には、明日の決勝で3グリッドダウンのペナルティーが科された。前戦チェコGPの転倒で佐々木歩夢(カレックス)を巻き込む形となった國井勇輝(カレックス)には、ロングラップが科されている。

日本時間午後4時25分(現地時間午前9時25分)から30分行なわれたフリー走行2は、気温21度、路面温度27度、湿度67%、晴れたドライコンディション。この走行では、8月16日に来期以降の複数年でELF MARC VDSレーシング・チームとの契約を発表したアロン・カネト(カレックス)が1分33秒216のコースレコードでトップタイムだった。しかし、カネトはその後2コーナーで激しく転倒、大きなケガはなかったものの、エアフェンス修理のため赤旗中断となった。

日本時間午後4時51分(現地時間午前9時51分)に再開され、トップタイムはカネト。2番手アレナス1分33秒225、3番手ゴンザレス1分33秒266だった。佐々木は1分33秒806で21番手、國井は1分34秒677で27番手。

日本時間午後8時40分(現地時間午後1時40分)から15分で争われた予選Q1は、気温27度、路面温度42度、湿度48%、雲はあるものの青空が見えるドライコンディション。4周目に1分33秒062のコースレコードを記録したダビド・アロンソ(カレックス)がトップタイムだった。2番手には佐々木が入り、記録は6周目の1分33秒192。3番手はデニス・オンジュ(カレックス)の代役参戦のダニエル・ムニョス(カレックス)1分33秒252。4番手はアロンソと同じMoto2ルーキーのコリン・ベイヤー(カレックス)で1分33秒268。以上の4名はQ2進出権を獲得。國井は7周目に1分34秒454を記録し14番手だった。

日本時間午後9時5分(現地時間午後2時5分)から15分間で開催されたQ2は、気温29度、路面温度42度、湿度44%、部分的に曇ったドライコンディション。3周目から1分33秒074でアロンソのコースレコードに迫ったゴンザレスがトップとなった。アロンソは4周目1分33秒064でゴンザレスからトップを奪う。そして迎えた後半のタイムアタック。ゴンザレスは6周目1分32秒845でコースレコードを更新、7周目には1分32秒779まで記録を縮めてトップタイムとなった。

2番手には、最終の8ラップ目1分32秒873を記録したダニエル・オルガド(カレックス)が入り、トップタイムがペナルティーでグリッドダウンのゴンザレスのため、自身Moto2初のポールポジションを獲得。3番手タイムは6周目1分32秒977を記録したディオゴ・モレイラ(カレックス)。4番手タイムはラスト8周目1分33秒059を記録したセレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)。ゴンザレスは3グリッドダウンで4番グリッドスタートとなるため、2番グリッドがモレイラ、3番グリッドがビエッティのフロントロウとなった。序盤4番手タイムだった佐々木は6周目1分33秒369を記録、15番手。トップのゴンザレスから15番手の佐々木までタイム差は僅か0.590。明日は佐々木が5列目15番、國井が10列目28番グリッドスタート。

Moto2クラス決勝は、明日、日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から23周で争われる。

コースレコードを記録したマニュエル・ゴンザレス(カレックス)
MotoGP第13戦オーストリアMoto2予選
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 マニュエル・ゴンザレス カレックス 1分32秒779 Q2
2 ダニエル・オルガド カレックス 1分32秒873 Q2
3 ディオゴ・モレイラ カレックス 1分32秒977 Q2
4 セレスティーノ・ビエッティ ボスコスクーロ 1分33秒059 Q2
5 ダビド・アロンソ カレックス 1分33秒064 Q2
6 セナ・アギウス カレックス 1分33秒117 Q2
7 アルベルト・アレナス カレックス 1分33秒153 Q2
8 アロン・カネト カレックス 1分33秒179 Q2
9 コリン・ベイヤー カレックス 1分33秒236 Q2
10 アロンソ・ロペス ボスコスクーロ 1分33秒245 Q2
15 佐々木歩夢 カレックス 1分33秒369 Q2
26 國井勇輝 カレックス 1分34秒454 Q1