MotoGP第13戦オーストリアMotoGPクラス2日目、スプリントが土曜日、オーストリアのレッドブルリンクで開催された。日本時間午後10時(現地時間午後3時)から14周で開催されたスプリントは、気温29度、路面温度43度、湿度39%、山の方には厚い雲があるものの晴れたドライコンディション。タイヤ選択は、ヨハン・ザルコ(ホンダ)が前後ミディアムを選択した以外は、全員前ミディアム後ソフトだった。

スタートは、マシンの挙動が乱れフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)とフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)が順位を落とす中、2番グリッドのアレックス・マルケス(ドゥカティ)がホールショットを奪った。続いて、マルク・マルケス(ドゥカティ)、マルコ・ベゼッキ(アプリリア)、ペドロ・アコスタ(KTM)の順だったが、2周目シケインでアコスタがベゼッキをパス。

14番手まで順位を落としたバニャーヤは、その後もホルヘ・マルティン(アプリリア)、ジョアン・ミル(ホンダ)に先を許し、8周目にピットイン、リタイアした。5番手を好走していたラウル・フェルナンデス(アプリリア)は、9周目にマシントラブルでピットイン、リタイア。

トップは3周目に1分28秒912のレース最速を記録し、アレックス・マルケスが9周目まで守っていたが、10周目3コーナーでマルク・マルケスがアレックスを抜いてトップに立つと、それ以降はギャップを広げてトップでチェッカー。2位のアレックス・マルケスとは1.180差だった。3位にはアコスタが入り、アコスタ、ベゼッキは後半ほぼ単独走行で4位がベゼッキ。5位にはベゼッキと0.750差でブラッド・ビンダー(KTM)が入った。

スタートは遅れたものの、中盤、6番手争いをエネア・バスティアニーニ(KTM)と繰り広げていたフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)が6位。7位がバスティアニーニだった。8位はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)でトップとは10.953差。9位にザルコが入り、1ポイントを獲得。10位には長期離脱後の復帰2戦目となるマルティンが入った。

予選では苦戦が続いたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が11位、最後までジョアン・ミル(ホンダ)と12番手争いを続けたルカ・マリーニ(ホンダ)が12位。13位ミル。14位はフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)。小椋藍(アプリリア)は15位完走。

マルク・マルケスは今年スプリント12勝目。アレックス・マルケスは今年11度目の2位表彰台。マルク・マルケスは年間ポイントを393に伸ばし、2番手アレックス・マルケスの270との差を123に広げた。フランスGP以来のスプリントリタイアに終わったバニャーヤは213ポイントで3番手。

明日は日本時間午後4時40分(現地時間午前9時40分)から10分間のウオームアップ走行の後、ライダーパレードなどもあり、日本時間午後9時(現地時間午後2時)から28周で決勝が行われる。

スタート直後
スプリント6連勝、今季スプリント12勝目のマルク・マルケス(ドゥカティ)
MotoGP第13戦オーストリアMotoGPスプリント
順位 ライダー 車両 トップ差
1 マルク・マルケス ドゥカティ
2 アレックス・マルケス ドゥカティ 1秒180
3 ペドロ・アコスタ KTM 3秒126
4 マルコ・ベゼッキ アプリリア 4秒032
5 ブラッド・ビンダー KTM 4秒782
6 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 6秒032
7 エネア・バスティアニーニ KTM 8秒294
8 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 10秒593
9 ヨハン・ザルコ ホンダ 11秒999
10 ホルヘ・マルティン アプリリア 12秒111
11 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 13秒387
12 ルカ・マリーニ ホンダ 13秒704
13 ジョアン・ミル ホンダ 13秒822
14 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 14秒564
15 小椋藍 アプリリア 18秒414
16 アレックス・リンス ヤマハ 19秒365
17 ジャック・ミラー ヤマハ 20秒844
18 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 21秒581
RT ラウル・フェルナンデス アプリリア
RT フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ