MotoGP第13戦オーストリアMoto2クラス3日目、決勝が日曜日、オーストリア、レッドブルリンクで開催された。日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から23周で開催された決勝は、気温22度、路面温度34度、湿度60%、部分的に晴れ間の見えるドライコンディション。

スタートは、ポールポジションからスタートしたダニエル・オルガドがホールショットを獲得。ディオゴ・モレイラ(カレックス)、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)、アルベルト・アレナス(カレックス)、アロン・カネト(カレックス)、イバン・オルトラ(ボスコスクーロ)、ダビド・アロンソ(カレックス)、トニー・アルボリーノ(ボスコスクーロ)、コリン・ベイヤー(カレックス)、佐々木歩夢(カレックス)のトップ11で続いた。1周目からオルトラ、ロペスと絡む事故で、セナ・アギウス(カレックス)が2コーナー転倒、リタイア。

2周目を迎え、トップがモレイラ、2番手オルガドに変わり、3周目には3番手ビエッティ、4番手ゴンザレスに順位が変わった。5周目に入るとゴンザレスがスローダウン、大きく順位を落とし走行を続けたが、7周でピットイン、リタイア。ラジエーターが壊れるマシントラブルだった。7周目には5番手を走行していたダビド・アロンソ(カレックス)が1分33秒549のレース最速を記録、前を行くアレナスを追った。アロンソは昨年ビエッティが記録した1分34秒073のレース最速ラップを0.524縮めた。

先頭はモレイラ、オルガド、ビエッティが続く中、9周目、アロンソがアレナスをパス。10周目には、18番手前後を走行していたジョー・ロバーツ(カレックス)が転倒、リタイア。トップのモレイラ、オルガド、ビエッティが三つ巴の争いをする中、徐々に追い上げたアロンソは17周目にビエッティを捉え3番手に上がった。ビエッティも再び3番手を奪い返すが、トラックリミットを超えてロングラップペナルティーが科された。

残り5周となり、3番手アロンソが2番手オルガドとの差を0.185と詰めていた矢先9コーナー、アロンソが転倒、リタイア。ビエッティがロングラップに入り、アレナスが3番手に浮上した。残り周回、先頭のモレイラは徐々に2番手オルガドを離し、最後はウィリーでチェッカー。2位はオルガド。ロングラップ後、再び追い上げを見せたビエッティが3位を奪還。4位アレナス、5位アルボリーノ、6位オルトラ、7位バリー・バルタス(カレックス)、8位ベイヤー、9位グエバラ、10位にはアロン・カネト(カレックス)が入った。序盤に他車との接触があったものの佐々木は13位3ポイント獲得。ロングラップが科されていた國井勇輝(カレックス)は24位完走。

チャンピオンシップ争いは、ポイントリーダーのゴンザレスがノーポイントに終わり、現在188ポイント。2番手カネトが10位6ポイント獲得し、現在169ポイントで19ポイント差。優勝したモレイラは25ポイント獲得し、現在153ポイント3番手。4番手バルタス143、5番手ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)119、6番手ビエッティ106、練習中のケガで今大会は欠場のデニス・オンジュ(カレックス)が7番手100ポイント。8番手アレナス94、9番手アギウス93、10番手マルコス・ラミレス(カレックス)84と、Moto2クラスは、まだ多くのライダーにチャンピオンの可能性が残る状態で後半戦が続く。

2週連続となる次戦、第14戦ハンガリーGPは8月22日、金曜日から始まる。

左からMoto2初表彰台のダニエル・オルガド、今季2勝目のディオゴ・モレイラ、3年連続レッドブルリンク表彰台のセレスティーノ・ビエッティ

 

MotoGP第13戦オーストリアMoto2決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 ディオゴ・モレイラ カレックス
2 ダニエル・オルガド カレックス 2秒375
3 セレスティーノ・ビエッティ ボスコスクーロ 5秒351
4 アルベルト・アレナス カレックス 5秒817
5 トニー・アルボリーノ ボスコスクーロ 6秒448
6 イバン・オルトラ ボスコスクーロ 7秒449
7 バリー・バルタス カレックス 7秒625
8 コリン・ベイヤー カレックス 7秒729
9 イザン・グエバラ ボスコスクーロ 8秒056
10 アロン・カネト カレックス 11秒813
13 佐々木歩夢 カレックス 15秒987
24 國井勇輝 カレックス 41秒656