全日本RR第4戦もてぎのST1000クラス予選は亀井雄大(RTJapan M Auto and Kamechans)が制した。

3カ月のブランクを経ての開催。2レースが組まれ、土曜日に予選とレース1という忙しい一日。鈴鹿8耐に参戦したライダーも多く、気持ちを切り替えてのレースになった。

まずは亀井が1分50秒741をマークしてリーダーボードのトップに立つ。羽田太河(Astemo Pro Honda S I Racing)が1分50秒727をマーク。しかし亀井はさらにアタックを継続して1分50秒211とタイムを更新して再びリーダーボードの首位に。豊島怜(DOGFIGHTRACING JDS)が1分50秒884、さらには1分50秒774とタイムを詰める。ここに國峰啄磨(TOHO Racing)が1分50秒647を割って入るというセッション序盤から激しい展開。

セッション開始8分。転倒車の影響で赤旗中断。5分程度で再開するも、なかなかタイム更新する上位ライダーは現われず、リーダーボードは固定状態。

セッション終盤。再び転倒車の影響で赤旗。10分以上の中断を経て残り5分で再開。このタイミングで自身のタイムを更新する上位ライダーは見当たらず、そのまま亀井がST1000クラス初ポールポジション獲得となった。

●ポールポジション/亀井雄大(RTJapan M Auto and Kamechans)
「路面温度が上がる前だったので、昨日の昼間よりコンマ5秒くらいはいいペースになるかなと思って臨んだのですが、思ったよりいいタイムが出ました。予選なので、転倒しちゃったら仕方ないかなという感じで、思いっきり走りました」
「シーズン前に行なわれたプレテストが今季のシェイクダウンだったので、ほかのチームと比べるともてぎのデータがありません。今回は『耐え』だなと決めてレースウイークに入りました。羽田選手や國峰選手が強いのは分かっていますし、ここでノーポイントで終わることはだめだなと思うので、ポールポジションが取れたことで、いいアドバンテージが築けてよかったです」
「ただ、羽田選手と一緒に走ると、1周でコンマ4、5秒くらい離れてしまうので、アベレージで見ると今のところ厳しいです。今回の目標は2レース共、表彰台はぎりぎり確保して、羽田選手とのポイント差がない状態で次戦オートポリスを迎えられるようにしたいです」