MotoGP第14戦ハンガリーMoto3クラス2日目、フリー走行2と予選が土曜日、ハンガリーのバラトン・パーク・サーキットで開催された。日本時間午後3時40分(現地時間午前8時40分)から30分で始まったフリー走行2は、気温17度、路面温度32度、湿度51%、ほぼ晴れたドライコンディション。この時間は風も穏やかだった。

3周目にマキシモ・キレス(KTM)が1分45秒812を記録、昨日のプラクティスで自身が記録したコースレコードを大きく塗り替えた。キレスはその後15コーナーと9コーナーで2度に渡り転倒したものの、この記録でトップタイムだった。2番手ダビド・ムニョス(KTM)1分46秒006、3番手アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)1分46秒046だった。古里太陽(ホンダ)は9周目の記録1分46秒755で11番手、山中琉聖(KTM)は8周目の記録1分47秒002で17番手だった。

日本時間午後7時50分(現地時間午後12時50分)から始まった予選Q1は、気温24度、路面温度40度、湿度34%、部分的に曇ったドライコンディション。15分で争われたQ1は、中盤に入り4周目1分46秒635を記録して古里がトップタイムとなった後、残り3分程度でジョエル・ケルソ(KTM)が1分46秒485でトップタイムを更新。古里は更に、最終7周目1分46秒473まで記録を縮めて再びトップを奪い、Q1は終了。1番手が古里、2番手は古里と0.012差でケルソ、3番手にはマルコス・ウリアテ(KTM)が入り記録は1分46秒749。4番手は1分46秒881をマークしたスコット・オグデン(KTM)。以上の4名がQ2進出。

日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から15分で開催されたQ2は、気温24度、路面温度38度、湿度36%、一部雲があるドライコンディション。強い時は風速20km/hの風があった。序盤、キレスを先頭に多くのライダーがスリップに着いたが、キレスはピットイン。フェルナンデス、アンヘル・ピケラス(KTM)、グイド・ピニ(KTM)、バレンティン・ペローネ(KTM)らがトップタイムを更新する。しかし、残り5分が近付きキレスが4周目に1分46秒097を記録、トップに立つと、5周目1分46秒060まで記録を縮めて、フランスGP以来、自身2度目のポールポジションを獲得した。2番手はペローネで記録は3周目の1分46秒120。ルーキーがワンツーを獲った。3番手ピケラスは7周目の記録1分46秒150。トップ3のタイム差は0.090。

終盤、1コーナーで激しいハイサイド転倒のあった古里は、3周目の記録1分46秒806で12番手。7周目1分47秒278を記録した山中は17番手。トップから12番手の古里までが0.746、17番手の山中まででも1.218という僅差の予選だった。Q2で15番手タイムを出したマルコス・ウリアテ(KTM)にはグリッドペナルティーが科されていたため、明日の決勝は古里が12番グリッド4列目、山中が16番グリッド6列目スタートとなった。明日は日本時間午後6時(現地時間午前11時)から20周で決勝が争われる。

ルーキーながらフランスに続き2度目のポールポジションを獲得したマキシモ・キレス(KTM)

 

MotoGP第14戦ハンガリーMoto3予選
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 マキシモ・キレス KTM 1分46秒060 Q2
2 バレンティン・ペローネ KTM 1分46秒120 Q2
3 アンヘル・ピケラス KTM 1分46秒150 Q2
4 アルバロ・カルペ KTM 1分46秒167 Q2
5 ダビド・ムニョス KTM 1分46秒324 Q2
6 グイド・ピニ KTM 1分46秒329 Q2
7 ジェイコブ・ルールストン KTM 1分46秒382 Q2
8 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM 1分46秒448 Q2
9 アウグスト・フェルナンデス ホンダ 1分46秒498 Q2
10 ダビド・アルマンサ ホンダ 1分46秒667 Q2
12 古里太陽 ホンダ 1分46秒806 Q2
17 山中琉聖 KTM 1分47秒278 Q2