全日本RR第4戦もてぎST1000レース2は羽田太河(Astemo Pro Honda S I Racing)が優勝した。
今大会は2レース制となったST1000クラス。土曜日は12周、日曜日は15周の周回数が設定された。
ホールショットを奪ったのはレース1同様の羽田。亀井雄大(RTJapan M Auto and Kamechans)、西村硝(JAPAN POST Honda RACING-TP)、國峰啄磨(TOHO Racing)、荒川晃大(Astemo Pro Honda SIRacing)と続く。
羽田はレース序盤からトップ独走体勢に移行。國峰が西村をかわして3番手に浮上。亀井の背後につける。亀井、國峰、西村の激しい2位争いが開始。すぐ後ろに荒川が続く。
4周目。國峰がグループトップに浮上。猛然と羽田を追い始める。一時は単独2番手の様相だった國峰。しかし5周目に西村が亀井を捕らえて國峰のテールにくらいつく。
7周目に西村が國峰をパスして2番手浮上。ペースを上げて國峰を突き放す。しかしトップの羽田はすでにはるか彼方。
レース中盤。3番手に後退した國峰は亀井を引き離して単独走行に持ち込む。置いていかれた亀井は荒川にもかわされて5番手にポジションダウン。
レース終盤の13周目。3番手を走行していた國峰が転倒。これで荒川が表彰台圏内に。
羽田は最後まで手を緩めることなく5秒近いギャップを保ってダブルウイン。西村、荒川が表彰台を獲得した。
●優勝/羽田太河(Astemo Pro Honda S I Racing)
「文句なしのレースができたと思います。1周目からかなりきつくて『やばいな』って思ったのですが、路面温度を見たらこれは自分だけじゃないなと思い、プッシュしていれば昨日みたいに後ろが離れるんじゃないかと、とにかくプッシュしました。自分がなってほしかった展開にできました。レース残り7周くらいのところで、後続に6秒差がついたので、その時点でもういけるなって感じました」
●2位/西村硝(JAPAN POST Honda RACING-TP)
「昨日は、予想していなかったコーナーで転倒してしまい、普通にゴールできれば2位だったと思うから、チームに申し訳ない気持ちでした。今日は表彰台をねらって、展開を見ながらレースしようと思っていました。勝つのは難しいだろうなと思っていたので、悔しいですが2位でよかったかなって思っています。今季初めてポイントが取れたので、よかったという気持ちの方が大きいです」
●3位/荒川晃大(Astemo Pro Honda SIRacing)
「コンディションが厳しい中で、フロントタイヤが厳しいというのはみんな同じだから、いかにリスクを減らしながら速く走るかと考えていました。予選はロングランすることなく終わってしまい、決勝の準備があまりできてない状態でのレースでした。ウイーク中に転倒はありましたが、着実に成長できているのかなと思います。まずは表彰台が獲得できてよかったです」