MotoGP第14戦ハンガリーMoto3クラス3日目、決勝がハンガリー、バラトン・パーク・サーキットで開催された。日本時間午後6時(現地時間午前11時)から20周で始まった決勝は、気温18度、路面温度33度、湿度41%、雲一つない青空が広がるドライコンディション。風は強いと風速10km/hほどだった。決勝は、金曜日のスロー走行でマルコス・ウリアテ(ホンダ)がペナルティーを受け最後尾グリッドスタート。
スタートは、P.P.スタートのマキシモ・キレス(KTM)がホールショットを獲得、バレンティン・ペローネ(KTM)、アンヘル・ピケラス(KTM)、アルバロ・カルペ(KTM)、ダビド・ムニョス(KTM)、ジェイコブ・ルールストン(KTM)、グイド・ピニ(KTM)、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、ダビド・アルマンサ(ホンダ)、デニス・フォッジャ(KTM)、古里太陽(ホンダ)、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)、二コラ・カラッロ(ホンダ)、山中琉聖(KTM)のトップ15で続いた。トップのキレス、ペローネ、ピケラス、ムニョスがテイルtoノウズで続く中、4周目、後方ではエディー・オシア(ホンダ)にオイル漏れなどを警告するオレンジボールフラッグが出され、オシアはピットイン、リタイア。
6周目、16番手を走行していたスコット・オグデン(KTM)の転倒を受けて17番手を走行していた山中もグラベルへ。山中は一時、24番手まで順位を落とした。トップはキレスが快走する中、ペローネ、ピケラス、ムニョスは激しい2番手争いが続いたが、10周目、キレスのミスを突いて、ピケラス、ペローネ、ムニョスが前に出る。キレスは4番手に下がり、前の3人を追った。11周目、ペローネがピケラスの前に出て、ピケラス、ムニョス、キレスと続いた。5番手にはピニをかわして、ポイントリーダーのルエダが上がっていた。
ペローネ、ピケラス、ムニョス、キレス、ルエダがトップ5で先頭集団となった13周目、5コーナーでコーマック・ブキャナン(KTM)が転倒、リタイア。14周目にキレスは再びピケラスをかわし、3番手へ上がった。15周目には6番手を走行していたピニが11コーナーで転倒、リタイア。16周目、ムニョスも捉えたキレスが2番手まで順位を回復。残り4周となった17周目、8番手を走行していた古里が2コーナーで転倒、リタイア。
トップはペローネのまま迎えた最終ラップ、キレスがペローネを捉え、二人は最終コーナーまでバトルを続け、ホームストレートではまさに肘をぶつけ合うエルボウtoエルボウの激しい接戦の末、キレスがトップでチェッカー。キレスはイタリアGPに続き今シーズン2勝目。0.018差でペローネが2位。ペローネの2位はMoto3自己最高位。9周目1分45秒700のレース最速を記録したムニョスがトップと0.858差の3位だった。ムニョスは3戦連続3位表彰台獲得。ピケラス4位、ルエダ5位、ホンダ勢トップはフェルナンデスで6位。不運なクラッシュがあった山中は14位完走、2ポイントを獲得した。
年間ポイントはルエダ250でトップ、2番手ピケラス181、3番手キレス164、4番手ムニョス155、5番手カルペ146、6番手ジョエル・ケルソ(KTM)123、7番手ペローネ92、8番手は山中90、9番手フェルナンデス89、10番手アルマンサ88、11番手に古里が着けて87ポイントとなっている。
次戦は、第15戦カタルニアGPが来月、9月5日の金曜日から始まる。

MotoGP第14戦ハンガリーMoto3決勝 |
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | マキシモ・キレス | KTM | |
2 | バレンティン・ペローネ | KTM | 0秒018 |
3 | ダビド・ムニョス | KTM | 0秒858 |
4 | アンヘル・ピケラス | KTM | 0秒952 |
5 | ホセ・アントニオ・ルールストン | KTM | 1秒362 |
6 | アドリアン・フェルナンデス | ホンダ | 6秒159 |
7 | ダビド・アルマンサ | ホンダ | 9秒546 |
8 | ジョエル・ケルソ | KTM | 10秒025 |
9 | アルバロ・カルペ | KTM | 11秒696 |
10 | ジェイコブ・ルールストン | KTM | 20秒109 |
14 | 山中琉聖 | KTM | 36秒636 |
RT | 古里太陽 | ホンダ | – |