MotoGP第14戦ハンガリーMotoGPクラス3日目、ウオームアップ走行と決勝がハンガリー、バラトン・パーク・サーキットで開催された。日本時間午後4時40分(現地時間午前9時40分)から10分間行なわれたウオームアップ走行は、トップがマルク・マルケス(ドゥカティ)、2番手フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)、3番手ホルヘ・マルティン(アプリリア)。小椋藍(アプリリア)は1分39秒007を記録して18番手だった。

その後、ハンガリーで盛んなハンドボールの選手を招いて行なわれたトークショー、Moto3、Moto2決勝レース後、日本時間午後9時(現地時間午後2時)から26周で決勝が開催された。気温21度、路面温度41度、湿度28%、今大会一番の快晴となったドライコンディション。屋根のない開放的なグランドスタンドには満員の観客が詰めかけ、サイティングラップが行なわれた。ここで3番グリッドを獲得していたファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)のマシンにトラブルがあり、ジャンアントニオはウオームアップラップからピットインを選び、セカンド車でピットレーンスタートとなった。

決勝は、スプリントの事故に対するペナルティーで、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)はロングラップ、エネア・バスティアニーニ(KTM)はダブルロングラップが科された。プラクティスでのスロー走行により、アレックス・マルケス(ドゥカティ)とジャック・ミラー(ヤマハ)は予選結果の3グリッドダウンからスタート。ハンガリー空軍楽団が国歌演奏した後にウオームアップ走行が始まり、満席のスタンドの観客が33年ぶりのハンガリーGPスタートを見守った。

P.P.スタートのマルク・マルケスがホールショットを獲ったが、マルコ・ベゼッキ(アプリリア)が2コーナーで前に出た。抜き返そうとしたマルク・マルケスは、ベゼッキの後方に接触、3番手に順位を下げた。トップはベゼッキ、続いてフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、マルク・マルケス、ペドロ・アコスタ(KTM)、アルデゲール、ルカ・マリーニ(ホンダ)、マルティン、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、クアルタラロ、ブラッド・ビンダー(KTM)のトップ10で続いた。

4番グリッドスタートのバスティアニーニは1周目12コーナーで転倒、再スタートしたもののリタイア。2周目にはアレックス・マルケスが転倒、順位を下げた。5周目には、マルク・マルケスがモルビデリを捉え2番手浮上。5コーナーでは、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)とジョアン・ミル(ホンダ)がそれぞれ転倒。ミルはリタイア。フェルナンデスはピットへ戻り再スタートしたものの12周でリタイア。7周目には、アコスタがモルビデリを捉え3番手に上がった。8周目1コーナー、マルク・マルケスはベゼッキを捉えようとするが、この時はベゼッキが抑えた。

11周目、マルク・マルケスが1コーナーで再びベゼッキに仕掛け、ベゼッキをパス。12周目にはレース最速、1分37秒699を記録。14周目、アルデゲールが1コーナーで転倒、順位を落とす。16周目には、アコスタが15コーナーで僅かにワイドになったベゼッキを抜いて2番手へ。17周目、ミラーが転倒、リタイア。21周目、ヨハン・ザルコ(ホンダ)が転倒、リタイア。

11周目トップに立ったマルク・マルケスはそのままトップでチェッカー、7戦連続ダブル優勝。2位アコスタ、3位ベゼッキ。小椋は11位、5ポイント獲得。年間ポイントはトップのマルク・マルケス455、2番手アレックス・マルケス280、3番手バニャーヤ228。

次戦は9月5日から第15戦カタルニアGPが始まる。

MotoGP通算72勝、今季スプリント決勝ダブル優勝10回目、22か所目となるバラトン・サーキットでの初優勝を遂げたマルク・マルケス(ドゥカティ)
ホンダ移籍後最上位5位フィニッシュのルカ・マリーニ(ホンダ)ゼッケン10番左端

 

MotoGP第14戦ハンガリーMotoGP決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 マルク・マルケス ドゥカティ
2 ペドロ・アコスタ KTM 4秒314
3 マルコ・ベゼッキ アプリリア 7秒488
4 ホルヘ・マルティン アプリリア 11秒069
5 ルカ・マリーニ ホンダ 11秒904
6 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 12秒608
7 ブラッド・ビンダー KTM 12秒902
8 ポル・エスパロガロ KTM 14秒015
9 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 14秒854
10 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 15秒372
11 小椋藍 アプリリア 18秒104
12 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 19秒089
13 アレックス・リンス ヤマハ 22秒797
14 アレックス・マルケス ドゥカティ 25秒945
15 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 26秒298
16 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 55秒914
RT ヨハン・ザルコ ホンダ
RT ジャック・ミラー ヤマハ
RT ラウル・フェルナンデス アプリリア
RT ジョアン・ミル ホンダ
RT エネア・バスティアニーニ KTM