MotoGP第15戦カタルニアGPが今週末、スペイン、バルセロナ郊外にあるカタルニア・サーキットで開催される。全長距離4.66km、最大ストレート1047m、右コーナー8、左コーナー6。
MotoGPクラスは、7戦連続でスプリント、決勝のダブル優勝を遂げ、現在455ポイント、ポイントリーダーのマルク・マルケス(ドゥカティ)。年間ポイント280で、トップと175ポイント差の2番手アレックス・マルケス(ドゥカティ)よりも今大会、10ポイント多くマルク・マルケスがポイントを獲得した場合、次戦サンマリノGPでチャンピオン決定の可能性も出てくる。
現在228ポイント3番手のフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は、昨年バレンシア洪水のためカタルニアで行なわれた最終戦、ソリダリティーGPではダブル優勝をしている場所。オランダGP以来、マルク・マルケスとのトップ争いを多く見せているランキング4番手のマルコ・ベゼッキ(アプリリア)が現在197ポイントと3番手バニャーヤに迫っている。チェコGPでケガから復帰したホルヘ・マルティン(アプリリア)は、ハンガリー決勝では16番グリッドから4位まで順位を上げた。ラウル・フェルナンデス(アプリリア)は昨年スプリント、転倒するまでここでトップを走った。小椋藍(アプリリア)は昨年、Moto2で優勝しているサーキット。
ポイントランク5番手のペドロ・アコスタ(KTM)は現在164ポイント、6番手フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)が161ポイント、7番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は154ポイントで接戦となっている。8番手にはルーキーのフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)が126ポイントで着けている。
ポイントランク9番手114ポイントのヨハン・ザルコ(ホンダ)は、昨日、LCRホンダと2027年までの契約延長を発表。前戦の決勝5位とホンダ移籍後の最高位を獲得したルカ・マリーニ(ホンダ)も2026年、ホンダHRC残留を発表したばかり。チームメイトで地元スペインのジョアン・ミル(ホンダ)は2022年のカタルニアGPで4位を獲得している。ソムキャット・チャントラ(ホンダ)はメディカルチェック次第の参戦予定。
ポイントランクでは10番手109ポイントのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)にとっては、2018年のMoto2初優勝、2019年の初表彰台2位、2020年と2022年のMotoGP優勝という相性の良い場所。チームメイトで地元スペイン出身のアレックス・リンス(ヤマハ)もハンガリーでは決勝13位3ポイント獲得を果たした。カタルニアで2021年の表彰台3位ジャック・ミラー(ヤマハ)、前戦の決勝12位4ポイント獲得のミゲール・オリベイラ(ヤマハ)。
ポイントランク11番手に着けるブラッド・ビンダー(KTM)、地元レースでケガから復帰を目指す14番手マーベリック・ビニャーレス(KTM)、15番手のエネア・バスティアニーニ(KTM)。全22名のレギュラーライダーが久しぶりに揃うかもしれない今大会。
Moto2クラスでは、前戦、Moto2初優勝のダビド・アロンソ(カレックス)、2位ディオゴ・モレイラ(カレックス)という南米出身ライダーの活躍があった。後半に入りポイント獲得も増えた佐々木歩夢(カレックス)、昨年のアジア、全日本Wチャンピオン國井勇輝(カレックス)らアジア人ライダーの活躍も期待したい。
Moto3クラスは、ポイントランクのトップ5を地元スペイン勢が独占して迎える今大会。年間ポイント90で8番手の山中琉聖(KTM)、87で11番手の古里太陽(ホンダ)、混戦レースの多いMoto3クラス、日本人ライダー、ホンダ勢の健闘を祈りたい。
第15戦カタルニアGPは今週、金曜日、日本時間午後4時(現地時間午前9時)からMoto3フリー走行1が始まる。今大会もMotoEシリーズが併催される。