SBK(スーパーバイク世界選手権)第9戦フランスラウンドは、フランスのマニクールサーキットで2日目のレース1が開催された。
SBK
SBKのレース1は、気温22度、路面温33度度のドライコンディションの下、21周で争われた。
ポールポジションからトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が好スタートを切りレースをリード。
1周目の13コーナーで、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)とジョナサン・レイ(ヤマハ)が絡んで転倒、イアンノーネはその場でリタイア、レイは再スタートしてピットに入る。。さらに13コーナー立ち上がりでアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、チャビ・ビエルへ(ホンダ)、ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)も転倒し、モンテッラは再スタートできずその場でリタイア、バウティスタとビエルヘは再スタートしてピットに入った。
ラズガットリオグル、アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)、サム・ロウズ(ドゥカティ)の順で1周目を終え、2番グリッドからスタートしたニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)は1周目を4番手で終える。
ラズガットリオグルは2番手以下とのリードを広げてトップを快走、ブレガが3周目に3番手に、5周目にアレックス・ロウズを交わして2番手に浮上するが、その時点でトップを行くラズガットリオグルとは2秒392の差があった。
5周目にレース中のファステストラップを記録したラズガットリオグルは、その後も周回ごとにギャップを広げ、中盤の10周目には2番手のブレガに約4秒のリードを取る。単独2番手にブレガ、単独3番手にアレックス・ロウズの順で周回を重ねていく。
終盤に入った15周目の時点でラズガットリオグルのリードは約7秒に広がり、トップの座を一度も渡すことなく、ポールtoウインで今シーズンのフルレースで10勝目を達成、第7戦ミサノからフルレースで7連勝、スーパーポールレースも含めると10連勝を達成した。
8秒597差の2位にブレガが入賞。ブレガから2秒382遅れの3位にアレックス・ロウズが入賞した。
4位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が続き、スーパーポールで転倒し、タイムを記録できず、22番グリッドスタートとなったアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)は追い上げて5位に入賞。6位にレミー・ガードナー(ヤマハ)、7位にアクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)、8位にドミニク・エガター(ヤマハ)の順で続いた。
サム・ロウズ(ドゥカティ)は4番手走行中の19周目の13コーナーでスリップダウン。すぐに再スタートしたが9位でチェッカーとなった。10位にバハティン・ソフォグル(ヤマハ)が入賞。
イケル・レクオナ(ホンダ)の代役としてSBK初参戦のセルジオ・ガルシア(ホンダ)は11位に入賞。ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ)が12位、ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)が13位、ティト・ラバット(ホンダ)が14位、ザクワン・ザイディ(ホンダ)が15位に入賞した。
1周目の転倒後、ピットに入ったバウティスタは再スタートして16位でゴール。ビエルヘも同じく再スタートし、17位でゴール。ギャレット・ガーロフ(カワサキ)は19周目の3コーナーで転倒を喫しリタイア。レイはピットイン後再スタートしたが11周を回ってピットに戻り、リタイアとなった。マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)は10周目の8コーナーで転倒、再スタートしたが3コーナーで2度目の転倒を喫してリタイア。タラン・マッケンジー(ドゥカティ)は6周目の8コーナーで転倒、ピットイン後に再びコースインしたが、7周を回ってピットに戻りリタイアとなった。
SSP
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース1は、気温23度、路面温度36度のドライコンディションの下、19周で争われた。
ポールスタートのジャン・オンジュ(ヤマハ)、2番グリッドのステファノ・マンジ(ヤマハ)、3番グリッドのルーカス・マヒアス(ヤマハ)がスタートから接戦のトップ争いを展開する。これに7番グリッドからスタートしたアルベルト・スーラ(ヤマハ)が加わるが、レース中盤すぎからはオンジュとマンジが抜け出してトップ争いを展開。10周目以降はマンジが先行するが、残り2周でマンジが挙動を見出し、最終ラップにトップで入ったのはオンジュで0秒951差をつけていたが、マンジが最終ラップにこの差を縮めてオンジュをパス。前戦から3連勝となる今シーズン8勝目を記録した。
0秒244差の2位にオンジュが入賞。終盤、マヒアスとスーラが接戦の3番手争いを展開し、マヒアスが前でチェッカーを受けたが、マヒアスにショートカットのタイムペナルティが科せられ、今レースがSSPデビュー戦となったスーラがSSP初表彰台を獲得した。
岡本裕生(ヤマハ)は17位でゴール鳥羽海渡(ホンダ)は17周目の8コーナーで転倒を喫しリタイア。
SSP300
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース1は、気温21度、路面温度33度のドライコンディションの下、11周で争われた。
序盤はロリス・ベネマン(カワサキ)とカーター・トンプソン(カワサキ)の二人が接戦のトップ争いを展開。スーパーポールで転倒を喫したため29番グリッドからスタートとなったマッテオ・バヌッチ(ヤマハ)が追い上げて5周目にはトップ争いの二人の背後に迫り、最終ラップまで3人のライダーによる接戦のトップ争いが展開。
最終ラップにトップで入ったのはトンプソンだったが、バヌッチがトップに立つ。最終シケイン手前の15コーナーでトンプソンが二人のインを付くが、止まり切れず、バヌッチ、ベネマンの順で最終シケインに向かうと、最終シケインの進入でベネマンがバヌッチのインをついてトップに浮上。バヌッチも立ち上がりで追うが、ベネマンが0秒053差で先にゴールラインを越え優勝。バヌッチは最後列グリッドから追い上げて僅差の2位となった。トンプソンは最後に二人から遅れ、バヌッチから0秒575遅れの3位に入賞した。
FIM WCR
FIM WCR(ウーマンズ・レーシング世界選手権)のレース1は気温19度、路面温度30度のドライコンディションの下、11周で争われた。
マリア・エレーラ(ヤマハ)、クロエ・ジョーンズ(ヤマハ)、ビアトリス・ネイラ(ヤマハ)の3人が接戦のトップ争いを展開。中盤すぎからネイラが遅れ、エレーラ、ジョーンズの一騎打ちとなりエレーラが僅差でジョーンズを振り切って、今シーズン5勝目を記録。0秒130差の2位にジョーンズが入賞し、ネイラが3位に続いた。
SBK第9戦フランス SBK決勝レース1 リザルト(21周)
1 | トプラク・ラズガットリオグル(BMW) | 33分41秒298 |
2 | ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ) | 8秒597 |
3 | アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ) | 10秒979 |
4 | ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) | 17秒793 |
5 | アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) | 20秒648 |
6 | レミー・ガードナー(ヤマハ) | 26秒031 |
7 | アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ) | 26秒509 |
8 | ドミニク・エガター(ヤマハ) | 28秒229 |
9 | サム・ロウズ(ドゥカティ) | 32秒931 |
10 | バハティン・ソフォグル(ヤマハ) | 39秒617 |
11 | セルジオ・ガルシア(ホンダ) | 40秒970 |
12 | ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ) | 49秒714 |
13 | ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ) | 57秒520 |
14 | ティト・ラバット(ホンダ) | 1分02秒585 |
15 | ザクワン・ザイディ(ホンダ) | 1分28秒759 |
16 | アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) | 3周遅れ |
17 | チャビ・ビエルへ(ホンダ) | 5周遅れ |
RET | ギャレット・ガーロフ(カワサキ) | |
RET | ジョナサン・レイ(ヤマハ) | |
RET | マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) | |
RET | タラン・マッケンジー(ドゥカティ) | |
RET | ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ) | |
RET | アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ) |