MotoGP第15戦カタルニアMoto2クラス3日目、決勝が日曜日、スペイン東部、カタルニア・サーキットで開催された。日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から21周で開催された決勝は、気温27度、路面温度33度、湿度65%、青空も見えるが雲も多いドライコンディション。サンドイッチのようなお昼ご飯を片手に楽しむ観客もグランドスタンドには見られた。
昨日の予選でベストタイムの135%以下での走行があったというスロー走行警告2回目のペナルティーのため、バリー・バルタス(カレックス)、トニー・アルボリーノ(カレックス)、ダリン・ビンダー(カレックス)、アルベルト・アレナス(カレックス)、ダビド・アロンソ(カレックス)は9グリッド予選順位を下げてスタート。他にも15人のライダーに対して警告が出された。
スタートはP.P.スタートのダニエル・オルガド(カレックス)がホールショットを獲得。ジェイク・ディクソン、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、イザン・グエバラ(ボスコスクーロ)、コリン・ベイヤー(カレックス)、アロンソ・ロペス(カレックス)、フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)、佐々木歩夢(カレックス)、セナ・アギウス(カレックス)、アロン・カネト(カレックス)のトップ10で続いた。しかし、4コーナーでカネトと接触があり、サラッチがグラベルへ入り、最後尾まで順位を落とした。同じ4コーナーで佐々木は激しく転倒、リタイア。
2周目に入り、トップのオルガドは徐々に後続を離し始める。スタートで順位を落としたダニエル・ムニョス(カレックス)は3周目1分42秒355のレース最速ラップを記録し、3番手まで順位を上げていた。4周目には、エリック・フェルナンデス(ボスコスクーロ)が転倒、リタイア。ムニョスは6周目、ディクソンも捉え2番手に上がった。オルガドは2番手に上がったムニョスと0.5秒以上の差を広げていた。
9周目、20番手前後を走行していたホルヘ・ナバロ(フォワード)がスライドして順位を回復していたサラッチを巻き込む形で転倒、両者リタイア。この頃、トップ3のオルガド、ムニョス、ディクソンは徐々に差が広がり、グエバラとゴンザレスの4番手争いが激しさを増した。12周目には、10番手を走行していたカネトが転倒、リタイア。マリオ・アジ(カレックス)と國井勇輝(カレックス)も1コーナーで転倒。二人は再スタートした。
トップのオルガドは6周目から15周目まで安定して1分43秒台を刻み、ムニョスとの差を1.5秒以上に広げた。スーパーソフトのタイヤ選択をしていたムニョスは後半、徐々にタイムを落とし、残り2周では再びディクソンが2番手に上がった。オルガドは、安定した走りでトップのままチェッカー。ディクソンが2位、デニス・オンジュ(カレックス)の代役ムニョスがMoto2初表彰台となる3位。オルガドは金曜日のプラクティス以外、全てトップタイム、歴代コースレコードも記録し、自身初Moto2優勝を飾った。國井は24位で1ラップ遅れだった。
年間ポイントはゴンザレスが217ポイントでトップ、転倒リタイアの2番手カネトが179ポイント、二人の差は38に広がった。3番手175ポイントでディオゴ・モレイラ(カレックス)。Moto2クラスは、計算上では、18番手171ポイントのアルボリーノまでまだ、年間チャンピオン獲得の可能性が残っている。次戦、第16戦サンマリノGPは来週金曜日、9月12日から始まる。

MotoGP第15戦カタルニアMoto2決勝 |
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | ダニエル・オルガド | カレックス | |
2 | ジェイク・ディクソン | ボスコスクーロ | 2秒500 |
3 | ダニエル・ムニョス | カレックス | 3秒119 |
4 | マニュエル・ゴンザレス | カレックス | 4秒497 |
5 | イザン・グエバラ | ボスコスクーロ | 5秒859 |
6 | セレスティーノ・ビエッティ | ボスコスクーロ | 6秒823 |
7 | アロンソ・ロペス | ボスコスクーロ | 8秒747 |
8 | ダビド・アロンソ | カレックス | 8秒790 |
9 | コリン・ベイヤー | カレックス | 9秒668 |
10 | バリー・バルタス | カレックス | 10秒030 |
24 | 國井勇輝 | カレックス | 1lap |
RT | 佐々木歩夢 | カレックス | – |