全日本ロードレース第5戦九州のJSB1000決勝レース2は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が独走優勝を飾った。

日曜日のオートポリスは朝から濃い霧に包まれた。走行スケジュールが伸び伸びになり、何度も変更された。結局J-GP3とST600決勝はキャンセル。午後に少しずつ霧が晴れ、JSB1000クラスのレース2は18周から12周に減算されてスタートとなった。

雨は上がっているものの路面はウエットパッチが残り、ウエット宣言が出される。

好スタートを切ってホールショットを奪ったのは中須賀。野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)、津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)と続く。津田はハイサイドを食らって少し遅れ、中須賀、野左根の一騎打ちが開始される。

後方で始まった3位争いは2周目に長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が集団トップに浮上。

2周目に野左根が中須賀を捉えてトップ浮上。翌周に中須賀が首位奪還。後方の表彰台争いは長島、岩田悟(Team ATJ)、伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)、鈴木光来(TeamATJ)、津田、水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)、児玉勇太(MARUMAE Team KODAMA)と長い隊列が出来上がる。

レース後半。ペースを乱さずに走る中須賀に対して、野左根はペースが落ちる。あっという間に中須賀の独走態勢に移行。

8周目。3位争い集団のトップに躍り出た岩田のマシンから白煙が挙がる。岩田はこれで戦線離脱。レース終盤には伊藤と水野が集団から抜け出して一騎打ちを開始。

中須賀は最後まで好走を見せてダブルウイン。野左根はダブル2位。3位争いは伊藤が制し、全日本初表彰台を獲得した。