MotoGP第16戦サンマリノMotoGPクラス3日目、ウオームアップ走行と決勝が日曜日、イタリア、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された。日本時間午後4時40分(現地時間午前9時40分)から10分行なわれたウオームアップ走行は、気温24度、路面温度20度、湿度62%、雲はあるものの晴れ始めたドライコンディション。昨晩の雨でホームストレートの端はまだアスファルトの色が違った。この走行では、1番手マルク・マルケス(ドゥカティ)、2番手マルコ・ベゼッキ(アプリリア)、3番手アレックス・マルケス(ドゥカティ)だった。小椋藍(アプリリア)は7周目の記録1分32秒598で19番手。

日本時間午後9時(現地時間午後2時)から27周で開催された決勝は、気温26度、路面温度29度、湿度58%、僅かに濃い色の雲もあるドライコンディション。タイヤ選択は、小椋が前ミディアム後ソフト、それ以外は全員が前後ミディアムを選択した。ミルコ・カサデイ・ポピュラー・フォーク・オーケストラによるサンマリノ国歌とイタリア国歌の演奏後に始まった。サイティングラップでマシントラブルのため停止したホルヘ・マルティン(アプリリア)は、セカンドマシンでウオームアップラップを走り、当初の11番グリッドからスタートでダブルロングラップを科された。

スタートはP.P.からベゼッキが好スタートでホールショットを獲得。マルク・マルケスが2番手、アレックス・マルケスが3番手に着けた。1周目にヨハン・ザルコ(ホンダ)とジョアン・ミル(ホンダ)が4コーナーで転倒、ザルコは再スタート、ミルはリタイア。ジャンプスタートでアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)とアレックス・リンス(ヤマハ)はダブルロングラップを科された。2周目、小椋が転倒、リタイア。4周目にはマーベリック・ビニャーレス(KTM)も転倒、リタイア。

ベゼッキ、マルク・マルケス、アレックス・マルケスに続き、順位を上げて4番手に居たペドロ・アコスタ(KTM)はチェーンが外れるマシントラブルで7周目にリタイア。8周目には7番手を走行していたフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が転倒、リタイア。9周目、15番手を走行していたアレックス・リンス(ヤマハ)も転倒、リタイア。11周目には、10番手まで順位を上げていたエネア・バスティアニーニ(KTM)も転倒、リタイア。

12周目に入り、8コーナーで僅かなミスをしたベゼッキをマルク・マルケスが抜いた。その後も、ベゼッキは諦めることなくマルク・マルケスを追ったが、25周目1分31秒290のレース最速を記録してマルクが逃げ切りチェッカー。チェッカーは、イタリア人テニスプレーヤーのロレンツォ・ムゼッティが振っていた。2位は0.568差でベゼッキ。3位アレックス・マルケス。4位フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、5位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、6位フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)、7位ルカ・マリーニ(ホンダ)、8位ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、9位ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)、10位ブラッド・ビンダー(KTM)。5メーカー全てがトップ10入りした。

今季決勝11勝目を挙げたポイントリーダーのマルク・マルケスは512ポイントで自身の年間ポイント獲得数記録を伸ばしている。2番手はアレックス・マルケス330ポイント、二人は現在182ポイント差。次戦日本GP決勝終了までにアレックスがマルクよりも3ポイント以上多く獲得できなかった場合、マルク・マルケスのチャンピオンが確定する。注目の第17戦日本GPは9月26日、金曜日から始まる。

サンマリノGP史上最多の延べ174821人が観戦した今大会。サンマリノGPは2031年まで開催が決定したという発表があった。
サッカープレーヤーのメッシのパフォーマンスに因んだマルク・マルケス(ドゥカティ)の表彰台パフォーマンス

 

MotoGP第16戦サンマリノMotoGP決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 マルク・マルケス ドゥカティ
2 マルコ・ベゼッキ アプリリア 0秒568
3 アレックス・マルケス ドゥカティ 7秒734
4 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 10秒379
5 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 11秒330
6 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 16秒069
7 ルカ・マリーニ ホンダ 17秒965
8 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 20秒964
9 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 21秒565
10 ブラッド・ビンダー KTM 23秒109
11 ラウル・フェルナンデス アプリリア 24秒592
12 ジャック・ミラー ヤマハ 27秒492
13 ホルヘ・マルティン アプリリア 29秒937
14 アウグスト・フェルナンデス ヤマハ 1分01秒271
15 ソムキャット・チャントラ ホンダ 1分01秒932
16 ヨハン・ザルコ・ザルコ ホンダ 1Lap
RT エネア・バスティアニーニ KTM
RT アレックス・リンス ヤマハ
RT フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ
RT ペドロ・アコスタ KTM
RT マーベリック・ビニャーレス KTM
RT 小椋藍 アプリリア
RT ジョアン・ミル ホンダ