9月16日にイタリアのミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリにて、2027年からMotoGPクラスのオフィシャルタイヤサプライヤーとなるピレリのMotoGPタイヤ初テストが行なわれた。
テストにはドゥカティがミケーレ・ピロ、アプリリアがロレンツォ・サバドーリ、KTMがダニ・ペドロサ、ホンダが中上貴晶、ヤマハがアウグスト・フェルナンデスと、各メーカーのテストライダーが参加。
マシンは現行の1000ccをベースとしながら、2027年からの850cc規定を想定してマシンによってはデチューンや空力調整を施し、規定に合わせてリアのライドハイトデバイスを無効化。2027年にデビュー予定の850ccマシンの仕様をシミュレートしたものでテストは実施された。
時間帯によって路面温度25度から43度と変化する中、テストはドライコンディションで実施された。フロント(幅4.00インチ/ホイール径17インチ)に2種類、リア(幅6.25インチ/ホイール径17インチ)に3種類の異なるバージョンのタイヤが各チームに7セット提供され、2027年からの実戦投入に向けて、タイヤの特性を定義するための開発とプロセスを継続するためのフィードバックを得ることを目的としたテストが行なわれた。テストは非公開でタイム等も公表されていない。
「ミサノでのテストは、MotoGPクラスに向けた第一歩でした。ピレリのエンジニアと全テストチーム、そしてライダーとの間で築かれた素晴らしい協力関係、そしてタイヤのパフォーマンスに非常に満足しています。テストは、スプリントレースのシミュレーションも含んだ走行計画に沿って実施され、最初のフィードバックは非常に良好なものでした。このテストでは、ピレリMotoGPタイヤの開発を継続するために、分析すべき多くのデータが得られました。最も評価の高い特性は、グリップ、ウォームアップ時のスピード、そして信頼性です」とピレリのモーターサイクル・レーシング・ディレクターであるジョルジオ・バルビエ氏はコメントしている。