MotoGP第17戦日本GPがいよいよ今週末、栃木県、モビリティー・リゾート・もてぎで開催される。全長距離4.80km、最大ストレート762m、右コーナー8、左コーナー6。
MotoGPクラスは、2019年以来のタイトルに王手をかけたマルク・マルケス(ドゥカティ)。唯一、マルクのタイトルを阻止できる可能性が計算上では残るアレックス・マルケス(ドゥカティ)は2026年シーズン、ファクトリーマシンが供給されることが発表され、2013年にMotoGP初優勝を果たしているもてぎを迎える。二人のポイント差が日曜日の時点で185以上となれば、マルク・マルケスがチャンピオンとなる今大会。
昨年はもてぎでスプリント、決勝のダブル優勝を遂げたフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は現在237ポイントで3番手。VR46アカデミー卒業者同士の盟友マルコ・ベゼッキ(アプリリア)が現在4番手229ポイントで8ポイント差と迫っている。
ポイントランク5番手のペドロ・アコスタ(KTM)は現在188ポイント。昨年の日本GPではポールポジションを獲得している。アコスタと8ポイント差6番手のフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、モルビデリと1ポイント差7番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、プルタミア・エンデューロ・VR46・レーシング・チームの二人はポイントのみならず、レースでも今年、激しい接戦を多く披露している。ランキング8番手には、ルーキーのフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)が141ポイントで着けている。
年間ランク9番手137ポイントのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)はミサノではフロントロウを獲得。V4エンジン披露もあったミサノだが、今大会はチームの地元日本で、アレックス・リンス(ヤマハ)と共々早めの来日、気合が入る。マニュファクチャーのホームとなるジャック・ミラー(ヤマハ)、ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)にも期待が膨らむ。
ポイントでは10番手に着けるヨハン・ザルコ(ホンダ)は現在117ポイント。ミサノではスプリント、決勝共に7位を獲得したルカ・マリーニ(ホンダ)。チームの地元日本で、ここまでの不運を挽回したいジョアン・ミル(ホンダ)。もう一度ポイント獲得が期待されるソムキャット・チャントラ(ホンダ)。今年はワイルドカード参戦の中上貴晶(ホンダ)。
年間ランク11番手のブラッド・ビンダー(KTM)は現在101ポイント。昨年の日本GPでは、スプリント2位、決勝4位のエネア・バスティアニーニ(KTM)。肩のケガは万全ではないものの、日本には馴染の深いマーベリック・ビニャーレス(KTM)。
ケガからの復帰6戦目を迎える昨年王者のホルヘ・マルティン(アプリリア)。年間ポイント14番手のラウル・フェルナンデス(アプリリア)、そして初めてMotoGPクラスでもてぎを走る小椋藍(アプリリア)。23名によるMotoGPクラスの戦いが、いよいよ日本で開催される。
Moto2クラスでは、ポイントリーダーのマニュエル・ゴンザレス(カレックス)が2番手ディオゴ・モレイラ(カレックス)に39ポイント差を着けて日本GPを迎えた。後半ポイント圏内フィニッシュの増えた佐々木歩夢(カレックス)、地元、日本で活躍が期待される國井勇輝(カレックス)。二人の日本人ライダーを応援したい。
Moto3クラスは、2番手アンヘル・ピケラス(KTM)に78ポイント差を着けてホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)が現在ポイントトップ。9番手107ポイントの古里太陽(ホンダ)、10番手105ポイントの山中琉聖(KTM)、地元日本に帰って来た二人には表彰台獲得の期待が大きい。
第17戦日本GPは遂に今週末、金曜午前9時からMoto3フリー走行1で走行が始まる。他にも各地で日本GPに関わるイベントが今週は多くなっている。