MotoGP第17戦日本MotoGPクラス2日目、フリー走行2と予選が土曜日、栃木県、モビリティー・リゾート・もてぎで開催された。金曜夜から土曜にかけて雨が降ることもなく、多少の雲はあるものの、快晴な青空の下で行なわれた。

午前10時10分から30分で行なわれたフリー走行2は、気温25度、路面温度38度、湿度51%、ドライコンディション。このセッションでは、トップは1分44秒108のペドロ・アコスタ(KTM)、2番手は12周目1分44秒233をマークした小椋藍(アプリリア)。小椋は今大会、甚平の藍染などにインスパイアされたスペシャルヘルメットを使用している。3番手は序盤に5コーナーで転倒のあったマルク・マルケス(ドゥカティ)1分44秒321。中上貴晶(ホンダ)は4周目1分44秒528を記録し8番手だった。

午前10時50分から15分で開催された予選Q1は、気温25度、路面温度41度、湿度52%、ドライコンディション。前半、3周目に1分43秒429を記録した小椋はトップだった。後半に入り、続々とタイムが更新される中、7周目1分43秒267を記録したアレックス・マルケス(ドゥカティ)がトップタイムとなる。

最終盤になり、12コーナーでブラッド・ビンダー(KTM)が激しく転倒。アレックス・リンス(ヤマハ)も転倒し、イエローフラッグが出されたままQ1は終了。6周目に1分43秒253を記録したフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)が残り3分を切ってトップタイムとなった。2番手はアレックス・マルケス。二人の差は0.014。3番手が小椋で、2番手アレックス・マルケスとの差は0.162だった。中上は2周目の1分44秒082で10番手。結果、モルビデリとアレックス・マルケスがQ2へ進出。

午前11時15分から15分間で争われたQ2は、気温26度、路面温度43度、湿度49%、ドライコンディション。開始早々、アウトラップでアコスタがライドハイトデバイスの故障でスローダウン、そのままピットへ戻る。2周目の計測タイムは、トップがマルク・マルケス、2番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、3番手マルコ・ベゼッキ(アプリリア)の順だった。3周目では1分43秒341を記録、バニャーヤがトップへ。

終盤のタイムアタックでは、モルビデリが5周目1分43秒170でトップを更新。更にマルク・マルケスが5周目1分43秒043。6周目のジョアン・ミル(ホンダ)が1分43秒003までタイムを縮めて、昨年アコスタが記録したコースレコードを更新。残り1分を切って、バニャーヤが7周目1分42秒911の初の1分42秒台を記録し、コースレコードでポールポジションを獲得した。2番手ミル、自身2022年以来の予選ベスト、ホンダにとっても今年の予選ベストとなった。3番手は明日以降でチャンピオン獲得の可能性もあるマルク・マルケス。

4番手は約10分間のピット作業後の走行で1分43秒069を記録したペドロ・アコスタ(KTM)。ヤマハ勢唯一Q2進出のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は1分43秒069で5番手。6番手はQ1から進出のモルビデリ。7番手ルカ・マリーニ(ホンダ)、8番手アレックス・マルケス、9番手ベゼッキ。10番手ラウル・フェルナンデス(アプリリア)、11番手ヨハン・ザルコ(ホンダ)、12番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)。

今日はこの後、午後3時から12周のスプリントが開催され、明日は午前9時40分から10分間のウオームアップ走行。その後パレード、Moto3、Moto2の決勝後、午後2時から24周の決勝が開催される。小椋は5列目13番グリッド、中上は7列目20番グリッドからスタートする。

1分42秒911のコースレコードでポールポジションのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2022年の自己予選ベストに並ぶ2番手ジョアン・ミル(ホンダ)、ホンダの予選2番手は2023年のムジェロ以来

 

MotoGP第17戦日本MotoGP予選
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 1分42秒911 Q2
2 ジョアン・ミル ホンダ 1分43秒003 Q2
3 マルク・マルケス ドゥカティ 1分43秒043 Q2
4 ペドロ・アコスタ KTM 1分43秒069 Q2
5 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 1分43秒155 Q2
6 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 1分43秒170 Q2
7 ルカ・マリーニ ホンダ 1分43秒259 Q2
8 アレックス・マルケス ドゥカティ 1分43秒271 Q2
9 マルコ・ベゼッキ アプリリア 1分43秒323 Q2
10 ラウル・フェルナンデス アプリリア 1分43秒353 Q2
11 ヨハン・ザルコ ホンダ 1分43秒524 Q2
12 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 1分43秒571 Q2
13 小椋藍 アプリリア 1分43秒429 Q1
14 ジャック・ミラー ヤマハ 1分43秒450 Q1
15 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 1分43秒454 Q1
16 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 1分43秒551 Q1
17 ホルヘ・マルティン アプリリア 1分43秒587 Q1
18 ブラッド・ビンダー KTM 1分43秒694 Q1
19 アレックス・リンス ヤマハ 1分43秒918 Q1
20 中上貴晶 ホンダ 1分44秒082 Q1
21 エネア・バスティアニーニ KTM 1分44秒178 Q1
22 ソムキャット・チャントラ ホンダ 1分44秒192 Q1
23 マーベリック・ビニャーレス KTM 1分44秒710 Q1