MotoGP第17戦日本Moto3クラス3日目、決勝が日曜日、栃木県、モビリティー・リゾート・もてぎで開催された。午前11時から17周で行なわれた決勝は、金曜日、土曜日の暑いほどの快晴ではなく、雲が多く、場所によっては雨雲のような雲もある中で開催された。決勝は、二コラ・カラッロ(ホンダ)は体調不良で欠場した。
気温25度、路面温度35度、湿度64%、少し風もあるドライコンディション。場所によっては雨粒も感じる状態でスタートした。P.P.スタートのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)がホールショットを獲得。バレンティン・ペローネ(KTM)、アンヘル・ピケラス(KTM)、好スタートを決めた古里太陽(ホンダ)、ジョエル・ケルソ(KTM)、ダビド・ムニョス(KTM)、アルバロ・カルペ(KTM)、マキシモ・キレス(KTM)、アドリアン・フェルナンデス(KTM)、グイド・ピニ(KTM)、スペシャルヘルメットで参戦の山中琉聖(KTM)のトップ11で続いた。後方ではアルビ・アディタマ(ホンダ)が転倒。
2周目にはケルソがトップに立った。後方ではノア・デッドウィラー(KTM)が転倒。3周目、予選のスロー走行のペナルティー、ダブルロングラップに入り、ピニが順位を落とす。4周目に入り、トップはキレスに変わり、5周目にはペローネがトップと序盤は激しいトップ争いが続いた。6周目に入り、ムニョスがトップに立つ。7周目に入ると、古里が2番手に上がり、ムニョスを追った。山中は6番手まで順位を上げた。雨粒が場所によってぽつぽつとコース上でも落ち、レインフラッグも振られていた9周目、古里は2コーナーで転倒。再スタートしたものの、再び転倒、リタイアとなった。
後半に入ると天気は回復、10周目には、トップのムニョスが2番手以降と1秒以上差を広げた。ペローネ、キレス、アルマンサ、フェルナンデス、ルエダらによる2番手争いは激化した。その後方では13周目にポイントランク2番手のピケラスが転倒、再スタートしたものの、順位を落とした。更に15周目には2番手以降の混戦の中に居たダビド・アルマンサ(ホンダ)とスコット・オグデン(KTM)が5コーナーで転倒。アルマンサはリタイア、オグデンは最後尾で再スタート。
トップのムニョスは、終盤、15周目1分55秒305のレース最速ラップを記録したルエダに追い上げられたが、2位に1.618のマージンを残して1位でチェッカー。2位はキレスとの激しい最終ラップの末、ルエダ。3位キレス。4位ペローネ、5位ホンダ勢トップのフェルナンデス。山中は6位、10ポイントを獲得した。7位はロングラップ後に順位を上げたピニ。8位ケルソ、9位にはルカ・ルネッタ(ホンダ)が入った。10位デニス・フォッジャ(KTM)。
これにより、現在ポイントリーダーのルエダがポイントを315に伸ばし、2番手ピケラス222と93ポイント差。次戦インドネシアGP終了時点で、ポイント差を100まで広げるとチャンピオンが確定する。3番手はルーキーのキレスで204ポイント、4番手ムニョス197、5番手カルペ157、6番手ケルソ153、7番手フェルナンデス127、8番手もルーキーのペローネ121。山中は9番手115、古里が10番手107ポイントとなっている。
遂に残り5戦となった第18戦インドネシアGPは、次週、10月3日からフリー走行1で始まる。

MotoGP第17戦日本Moto3決勝 |
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | ダビド・ムニョス | KTM | |
2 | ホセ・アントニオ・ルエダ | KTM | 1秒618 |
3 | マキシモ・キレス | ホンダ | 2秒203 |
4 | バレンティン・ペローネ | KTM | 2秒336 |
5 | アウグスト・フェルナンデス | KTM | 3秒853 |
6 | 山中琉聖 | KTM | 5秒496 |
7 | グイド・ピニ | KTM | 5秒617 |
8 | ジョエル・ケルソ | KTM | 5秒771 |
9 | ルカ・ルネッタ | KTM | 11秒995 |
10 | デニス・フォッジャ | KTM | 21秒113 |
RT | 古里太陽 | ホンダ | – |