MotoGP第18戦インドネシアMoto3クラス3日目、決勝が日曜日、インドネシア、ロンボク島にあるプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催された。日本時間午後1時(現地時間午後12時)から20周で始まった決勝は、気温30度、路面温度59度、湿度75%、雲も多いが青空も見えるドライコンディション。風速10km/hを超える風もあり、昨日よりも蒸し暑い天気だった。
スタートはジョエル・ケルソ(KTM)がホールショットを奪い、ダビド・ムニョス(KTM)、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)、アルバロ・カルペ(KTM)、マキシモ・キレス(KTM)、古里太陽(ホンダ)、ダビド・アルマンサ(ホンダ)、アンヘル・ピケラス(KTM)、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、山中琉聖(KTM)のトップ10で続いた。2周目にはトップはフェルナンデスに変わり、トップ集団は混戦の中、チャンピオン決定がかかるルエダは一時13番手まで順位を落としていた。
5周目トップ集団に居たケルソが10コーナーで転倒、最後尾で再スタート。17番手まで順位を上げていた三谷然(ホンダ)は3コーナーのショートカットでこの頃ロングラップペナルティーを科された。7周目、トップはキレスに変わるものの、混戦は続いた。順位を徐々に上げていたルエダは7周目1分37秒255のレース最速をマーク。9周目には再びフェルナンデスがトップに立ち、ルエダが11周目には2番手に着けた。グイド・ピニ(KTM)と激しい11番手争いをしていた山中は9コーナーでショートカットがあり、ロングラップを科された。11周目、三谷が転倒、リタイア。
折り返し後13周目に入ると、ルエダがトップに立った。それでもトップ集団の混戦は続き、5番手争いをしていたカルペ、古里、アルマンサが絡む事故が発生。カルペはリタイア、古里とアルマンサは再スタートしたものの、古里は1コーナーで2度目の転倒、リタイア。スコット・オグデン(KTM)はマシントラブルでリタイア。トップ集団で争っていたキレスとピケラスにも9コーナーのショートカットでロングラップが科された。アルマンサは16周目ピットイン、リタイア。
18周目、トップ集団の中で、ムニョスとフェルナンデスが接触。ムニョスが激しく転倒。接触したフェルナンデスにはダブルロングラップが科された。ムニョスの転倒により、レースは赤旗中断。3分の2を経過していたので、激しいトップ争いをしていたルエダが優勝となった。これにより、Moto3クラスチャンピオンを決めた。
レース中断の時点で、フェルナンデスにはダブルロングラップ、キレスにはロングラップが残っており、フェルナンデス6秒、キレス3秒加算となった。最終の結果は、トップはルエダ。2位には0.305差でルカ・ルネッタ(ホンダ)、3位は0.388差ピニとなった。3秒加算されたキレスが4位。5位はジェイコブ・ルールストン(KTM)。6位は6秒加算のフェルナンデス。7位がポイントランクをルエダと争っていたピケラス。山中は8位で8ポイントを獲得。9位ステファノ・ネパ(ホンダ)、序盤に転倒のあったケルソが挽回し、10位に入った。ホンダ勢はトップ10に3台。
チャンピオンを確定したルエダが現在340ポイント。2番手ピケラス231、3番手キレス217、4番手ムニョス197、5番手ケルソ159、6番手カルペ157、7番手フェルナンデス137。山中が8番手123ポイント、9番手はケガで今大会途中から欠場となったバレンティン・ペローネ121。古里は10番手107ポイントと、2番手以降のポイント差は残り4戦、順位変動が十分可能な状況となっている。
次戦は2週間後の第19戦オーストラリアGPの走行が10月17日、金曜日から始まる。

MotoGP第18戦インドネシアMoto3決勝 | |||
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | ホセ・アントニオ・ルエダ | KTM | |
2 | ルカ・ルネッタ | ホンダ | 0秒305 |
3 | グイド・ピニ | KTM | 0秒388 |
4 | マキシモ・キレス | KTM | 3秒027 |
5 | ジェイコブ・ルールストン | KTM | 4秒978 |
6 | アドリアン・フェルナンデス | ホンダ | 5秒747 |
7 | アンヘル・ピケラス | KTM | 6秒154 |
8 | 山中琉聖 | KTM | 16秒144 |
9 | ステファノ・ネパ | ホンダ | 16秒483 |
10 | ジョエル・ケルソ | KTM | 20秒248 |
RT | 古里太陽 | ホンダ | – |
RT | 三谷然 | ホンダ | – |