MotoGP第19戦オーストラリアMoto3クラス2日目、フリー走行2と予選が土曜日、オーストラリア、フィリップ・アイランド・グランプリ・サーキットで開催された。日本時間午前6時40分(現地時間午前8時40分)から30分の予定で行なわれたフリー走行2は、気温12度、路面温度12度、湿度88%、曇ったドライコンディションで始まった。このセッションでは、残り10分ぐらいから雨が降り出し、ほとんどのライダーがピットへ戻り、そこで走行を終えた。アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)と古里太陽(ホンダ)は雨が続く中、終了間際にウエットタイヤでの走行もしていた。

この走行でトップタイムを出したのはジョエル・ケルソ(KTM)で1分34秒985。2番手フェルナンデス、3番手ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)。4番手アンヘル・ピケラス(KTM)、5番手に8周目1分35秒450を記録していた古里が入った。山中琉聖(KTM)は7周目の1分36秒403で22番手だった。

日本時間午前10時45分(現地時間午後12時45分)から15分間で開催された予選Q1は、気温14度、路面温度25度、湿度63%、雲はあるものの青空も見えるドライコンディション。風速10km/hを超える風が吹くこともあった。トップタイムを記録したのはマッテオ・ベルテッレ(KTM)で5周目1分35秒077。2番手は二コラ・カラッロ(ホンダ)1分35秒348、3番手マルコ・モレッリ(ホンダ)1分35秒455、4番手コーマック・ブキャナン(KTM)1分35秒394。以上の4名はQ2へ進出した。

日本時間午前11時10分(現地時間午後1時10分)から15分間で争われた予選Q2は、気温14度、路面温度25度、湿度63%、青空が増えたドライコンディション。引き続き風は強かった。序盤からケルソとルエダが昨日ダビド・アルマンサ(ホンダ)が出したコースレコードを超えるラップタイムでトップタイムの更新を続けた。最後は地元オーストラリア出身のケルソが6周目1分34秒056を記録し、新コースレコードでポールポジションを獲得した。オーストラリアGPのMoto3クラスで、オーストラリア人選手がP.P.を獲得するのは初めて。

2番手は2025年Moto3チャンピオンのルエダ1分34秒147。3番手はホンダ勢トップでルカ・ルネッタ(ホンダ)1分34秒281。古里が6周目1分34秒406を記録して4番手に入った。トップのケルソと古里の差は0.350。山中は7周目1分35秒033を出し、16番手に入った。トップから16番手の山中までのタイム差は僅か0.977。

天候不安のため、当初の予定より1時間遅れの日本時間午後10時(現地時間午後12時)から21周で開催される明日の決勝は、古里が2列目4番、山中が6列目16番グリッドからスタートする。予選トップ10にルネッタ、古里、フェルナンデスのホンダ勢が3台、こちらにも注目したい。

オーストラリアGPのMoto3クラスでオーストラリア人選手がP.P.を獲得したのはジョエル・ケルソ(KTM)が初

 

MotoGP第19戦オーストラリアMoto3予選
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ジョエル・ケルソ KTM 1分34秒056 Q2
2 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM 1分34秒147 Q2
3 ルカ・ルネッタ ホンダ 1分34秒281 Q2
4 古里太陽 ホンダ 1分34秒406 Q2
5 マッテオ・ベルテッレ KTM 1分34秒447 Q2
6 アルバロ・カルペ KTM 1分34秒492 Q2
7 ジョエル・エステバン KTM 1分34秒563 Q2
8 アドリアン・フェルナンデス ホンダ 1分34秒584 Q2
9 マキシモ・キレス KTM 1分34秒703 Q2
10 グイド・ピニ KTM 1分34秒870 Q2
16 山中琉聖 KTM 1分35秒033 Q2