SBK(スーパーバイク世界選手権)第12戦(最終戦)ヘレスラウンドは、スペインのヘレスでレース2が開催された。

SBKレース2
SBKのレース2は気温27度、路面温度30度のドライコンディションの下、20周で争われた。

2番グリッドから好スタートを決めたアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)のリードで始まるが、2週目にはニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)がバウティスタを交わしてトップに浮上。3周目にファステストラップを記録したブレガは2番手以下に約1秒7のリードを取ると、その後も周回ごとにリードを広げて独走。レース中盤には最大約3秒7までリードを拡大すると、終盤にはペースを落として、2位に1秒793差で優勝、最終戦を完全制覇した。

バウティスタも単独2番手をキープして周回を重ね、ドゥカティファクトリーでの最後のレースを2位表彰台で終えた。

3番手争いは序盤はチャビ・ビエルへ(ホンダ)、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)が争っていたが、10番グリッドからスタートしたトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が、4周目に5番手、6周目に4番手に浮上。9周目のバックストレートエンドの進入でロカテッリを交わして3番手に上がると、その後、3番手をキープ。3位でチェッカーを受け、SBKでは3回目となるタイトルを獲得した。

4番手争いはロカテッリ、ビエルへ、アレックス・ロウズが接戦を展開。終盤にはロカテッリとビエルヘが接戦を展開し、ロカテッリが4位に入賞。僅差の5位にビエルヘが入賞した。アレックス・ロウズは6位に入賞。

中盤すぎにはアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)が4番手争いに加わるが、イアンノーネはアレックス・ロウズとのバトル中の18周目の1コーナーでラインを外して集団から遅れてしまい、7位入賞となった。8位にタラン・マッケンジー(ドゥカティ)、9位にイケル・レクオナ(ホンダ)、10位にアクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)が入賞。

レミー・ガードナー(ヤマハ)が11位、ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)が12位、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)が13位、ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)が14位、バハティン・ソフォグル(ヤマハ)が15位に入賞した。

ティト・ラバット(ホンダ)は16位、アレッサンドロ・デルビアンコ(ヤマハ)は17位、ニコラス・スピネッリ(ドゥカティ)は18位、ボビー・フォン(ヤマハ)は19位、ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ)は20位、ザクワン・ザイディ(ホンダ)は21位でゴール。

ギャレット・ガーロフ(カワサキ)はマシントラブルにより、15周を終えてリタイア。ルーカス・トロビッチ(ドゥカティ)は12周目の1コーナーで転倒リタイアに終わった。

レギュラーライダーとしてラストレースになるはずだったジョナサン・レイ(ヤマハ)はスーパーポールレースで転倒した際に右ヒザを負傷。ドクターストップにより、ラストレースを走ることができなかった。

マニュファクチャラーズタイトルはドゥカティが獲得した。

SSPレース2
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温28度、路面温度31度のドライコンディションの下、17周で争われた。

7番グリッドから好スタートを切ったジャウメ・マシア(ドゥカティ)が1周目からトップに立ち、序盤はジャン・オンジュ(ヤマハ)、ステファノ・マンジ(ヤマハ)らと接戦のトップ争いを繰り広げるが、中盤すぎから2番手以下にリードを取って独走。2位に3秒255差をつけて第5戦チェコラウンド以来となるSSP通算2勝目を記録した。

2番手争いは、マンジとトム・ブース-アモス(トライアンフ)とマンジが最終ラップまで接戦を展開。最終コーナーで前に出たのはマンジだったが、ゴールライン直前にブース-アモスがスリップから抜け出して、0秒007の僅差で2位に入賞。前戦でチャンピオンを決めているマンジは僅差で3位に終わった。

鳥羽海渡(ホンダ)はレース1に続いて、レース2でも入賞圏内を争い、14位入賞とダブル入賞を果たし、ランキング25位となった。SSP参戦1年目の岡本裕生(ヤマハ)はレース2では11周を回ってマシントラブルに見舞われリタイア、ランキング30位でシーズンを終えた。

SSP300レース2
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2は気温26度、路面温度27度のドライコンディションの下、11周で争われた。

今シーズンで終了するSSP300クラスのラストレースは、15人以上のライダーが大きなトップ集団を形成して接戦を展開。最終ラップに前に出たベナット・フェルナンデス(Kove)が優勝し、チャンピオンを獲得した。

2位にダニエル・モゲダ(カワサキ)が入賞。接戦のトップ集団の中から最終ラップの最終コーナーでトップ10中5人のライダーがトラックリミットオーバーのペナルティを取られて順位を降格。7位でチェッカーを受けたロリス・ベネマン(カワサキ)が繰り上げで3位表彰台を獲得した。

FIM WCRレース2
FIM WCR(ウーマンズ・レーシング世界選手権)のレース2は気温25度、路面温度24度のドライコンディションの下、11周で争われた。

ポールポジションからスタートしたワイルドカード参戦のパオラ・ラモス(ヤマハ)がスタートからトップに立ち独走、2位に9秒578の大差をつけてWCR初優勝を達成した。

2番手争いは10人前後のライダーが接戦を展開。ビアトリス・ネイラ(ヤマハ)が2位に入賞し、3位にルシー・ブデセル(ヤマハ)が入賞。マリア・エレーラ(ヤマハ)2番手争いの集団の中で周回を重ね、6位でゴールし、WCR初チャンピオンを獲得した。

SBK第12戦スペイン(ヘレス) SBK レース2 リザルト(20周)

1 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ) 33分20秒508
2 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 1秒793
3 トプラク・ラズガットリオグル(BMW) 6秒339
4 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 8秒833
5 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 8秒931
6 アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ) 9秒326
7 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ) 11秒435
8 タラン・マッケンジー(ドゥカティ) 15秒947
9 イケル・レクオナ(ホンダ) 17秒473
10 アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ) 17秒835
11 レミー・ガードナー(ヤマハ) 18秒598
12 ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ) 21秒313
13 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) 22秒223
14 ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ) 22秒589
15 バハティン・ソフォグル(ヤマハ) 29秒592
16 ティト・ラバット(ホンダ) 33秒447
17 アレッサンドロ・デルビアンコ(ヤマハ) 33秒570
18 ニコラス・スピネッリ(ドゥカティ) 33秒642
19 ボビー・フォン(ヤマハ) 42秒398
20 ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ) 46秒023
21 ザクワン・ザイディ(ホンダ) 1’03秒747
R ギャレット・ガーロフ(カワサキ) 5周差
R ルーカス・トロビッチ(ドゥカティ) 9周差