MotoGP第20戦マレーシアMoto3クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、マレーシア、ペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午前10時(現地時間午前9時)に始まったフリー走行1は、気温26度、路面温度26度、湿度86%、曇りのドライコンディション。昨日から降ったり止んだりが続いているセパン・サーキットは、例年よりも涼しく、この時間の路面は部分的にウエットな部分が残る状態だった。

序盤はワイルドカード参戦の地元マレーシア人ライダー、ハキム・ダニシュ(KTM)がトップタイムを出す場面もあった。最終的なトップタイムはアンヘル・ピケラス(KTM)が2分10秒979、2番手ジェイコブ・ルールストン(KTM)2分11秒031、3番手ジョエル・ケルソ(KTM)2分11秒085。山中琉聖(KTM)が15周目の記録2分11秒686で13番手、古里太陽(ホンダ)は9周目2分12秒776を出して23番手だった。

日本時間午後2時15分(現地時間午後1時15分)から始まる予定だったプラクティスは、Moto3プラクティス前に開催されていたアジアタレントカップの走行中にコース上でオイルが撒かれ、5コーナ付近のオイル処理に時間がかかり、35分遅れの日本時間午後2時50分(現地時間午後1時50分)からスタートした。気温28度、路面温度32度、湿度77%、曇りのドライコンディション。MotoGPフリー走行終盤で降った雨もあり、風速は5km/h前後だったが、再びウエットスポットも残る難しいコースコンディションで始まった。35分間行なわれたプラクティスでも、序盤はダニシュがトップタイムを記録していた。古里も3周目の2分16秒633では、一時2番手まで上がった。

各ライダーは中盤まで同じタイヤで周回を重ね、後半に入り、今年度チャンピオンのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)が6周目2分12秒367を記録し、トップタイムとなる。ルエダは7周目2分12秒096まで記録を縮めた。残り10分が近付き、タイヤ交換を済ませ、ライダー達が続々と再びピットアウトした。タイヤ交換後、最初にトップタイムを記録したのはアドリアン・フェルナンデス(ホンダ)で11周目2分12秒080。

その後、アルバロ・カルペ(KTM)が10周目2分11秒187を記録しトップタイムとなるが、最後は再びルエダが12周目2分11秒152を出して1番手となった。2番手がカルペで今年度チームチャンピオンを獲得しているレッドブル・KTM・アジョがワンツー。3番手は前戦からケガで欠場しているダビド・ムニョス(KTM)の代役ブライアン・ウリアテ(KTM)で2分11秒202。トップ3のタイム差は0.050だった。

古里は11周目2分11秒283を記録、6番手、トップのルエダとは0.131差、5番手ダビド・アルマンサ(ホンダ)とは0.010差だった。トップから14番手までが明日の予選はQ2からスタートできる。古里はQ2スタート。山中は11周目2分12秒118を出して19番手。トップとは0.966差。

明日、日本時間午前9時40分(現地時間午前8時40分)からフリー走行2が30分間行なわれ、日本時間午後1時45分(現地時間午後12時45分)からは15分間でQ1が争われる。山中はQ1から参戦する。続けて日本時間午後2時10分(現地時間午後1時10分)から今日のプラクティストップ14ライダーとQ1上位4名のライダーによる予選Q2が15分開催される。

MotoGP第20戦マレーシアMoto3プラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM 2分11秒152 P
2 アルバロ・カルペ KTM 2分11秒187 P
3 ブライアン・ウリアテ KTM 2分11秒202 P
4 アンヘル・ピケラス KTM 2分11秒264 P
5 ダビド・アルマンサ ホンダ 2分11秒273 P
6 古里太陽 ホンダ 2分11秒283 P
7 ジョエル・ケルソ KTM 2分11秒449 P
8 ジェイコブ・ルールストン KTM 2分11秒512 P
9 ルカ・ルネッタ ホンダ 2分11秒623 P
10 スコット・オグデン KTM 2分11秒664 P
19 山中琉聖 KTM 2分12秒118 P