全日本ロードレース第7戦鈴鹿MFJ-GPのJ-GP3予選は中谷健心(MotoUP Jr Team)がポールポジションを獲得した。
早朝に降った雨の影響が残り、微妙なコンディションで始まった30分間の計時予選。雨はやんでいるものの、路面はところどころ濡れている。
まずは岡崎静夏(JAPAN POST Honda RACING TP)、武中駿(Team Plusone)が早々に2分30秒台をマーク。さらに高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)も2分30秒台に突入。ここに仲村瑛冬(TeamLife.HondaDream Kitakyushu)が割って入る。
開始10分で武中が2分27秒台を出して抜け出す。大田隼人(MARUMAE DreamKitakyushu CPARIS)、仲村、富樫虎太郎(SDG Jr. 56RACING)が1分29秒台で追いかける展開。
セッション折り返しの15分が経過しようとしているころ、尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)がハイサイド転倒。尾野はセッション開始と共にコースインしたものの、すぐにピットイン。改めてコースインしたタイミングだったため、計測されていない状況での転倒だった。
セッション後半。路面がどんどん乾いてきた。ここで中谷が2分28秒089で2番手浮上。中谷はさらにアタックを継続して2分25秒777をたたき出してリーダーボードのトップに浮上。岡崎も2分28秒台をマークして3番手浮上。松田基成(Like a Wind ・ CLUB Y’s)が2分28秒013で3番手奪取と激しいアタック合戦に。
残り5分を切り、中谷が2分23秒236と2番手以降を突き放す。一方。2番手争いは激戦に。岡崎、松田が周回ごとにタイムを更新する。
残り1分。仲村瑛冬(TeamLife.HondaDream Kitakyushu)、高杉、岡崎が2分24秒台に突入。富樫が2分23秒台で一気に2番手浮上。中谷は2分22秒658とダメだしのスーパーアタック。これでポールポジションを確定させる。高杉が最後のアタックで2分23秒台をマークして3番手グリッドを獲得。
また、尾野はセッション終了ギリギリでピットアウト。1周勝負で2分23秒7をマーク。4番手グリッドを確保した。

●J-GP3ポールポジション/中谷健心(MotoUP Jr Team)
「非常に厳しい予選でした。朝、コースを見てドライタイヤかウエットタイヤかの選択をしました。タイムを出したいからウエットタイヤよりもドライタイヤがいいと思っていました。乾いているところが多かったので、すぐにタイヤ交換しました。予想どおりにいいタイムが出てうれしいです」
※トップ写真は木曜日の特別スポーツ走行時。