IATC(イデミツ・アジア・タレントカップ)第6戦(最終戦)がマレーシアGP併催で、マレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで開催された。

予選ではタイトルに王手をかけた荻原羚大が2分17秒383でポールポジションを獲得。2番手に2分17秒649で池上聖竜、3番手に2分18秒321でアルフォンシ・ダギューガンが続き、松山遥希は2分18秒843で4番手、飯高新吾は2分19秒592で10番手。

土曜日に行なわれたレース1は、気温31度、路面42度のドライコンディションの下、11周で争われた。

レース中盤から荻原と池上が接戦のトップ争いを展開。終盤に抜け出した池上が今シーズン初優勝を達成した。荻原は1秒263差の2位に入賞し、最終レースを待たずにチャンピオンを獲得。

3位にダギューガンが入賞し表彰台を獲得。4位に松山が入賞した。飯高は1周目に他車に接触されて転倒リタイアに終わった。

レース1の表彰台。左から2位に入賞しタイトルを獲得した荻原羚大、優勝の池上聖竜、3位のアルフォンシ・ダギューガン

日曜日に行なわれたレース2は、気温31度、路面39度のドライコンディションの下、11周で争われた。

レース2でも池上と荻原が接戦のトップ争いを展開。池上はトップに立ち、2番手以下を引き離し始めた6周目の14コーナーで転倒を喫し、トップ争いから脱落。代わって荻原とテリン・ジェイコブ・フレミング、松山が最終ラップまで接戦のトップ争いを展開。フレミングが接戦を制して初優勝を達成。僅差の2位に荻原、3位に松山が入賞。

飯高は6位に入賞し、池上は再スタートして20位でチェッカーを受けた。

レース2の表彰台。左から2位の荻原羚大、優勝のテリン・ジェイコブ・フレミング、3位の松山遥希

今シーズンのIATCは全日程を終了。荻原がチャンピオンを獲得し、6人目の日本人ライダーチャンピオンとなった。池上がランキング2位、松山がランキング4位、飯高がランキング6位を獲得した。

左からランキング2位の池上、6戦12レース中8勝を記録してチャンピオンを獲得した荻原、ランキング3位のダギューガン