Moto2クラスに参戦するイデミツ・ホンダ・チームアジアが、2026年のMoto2クラスのライダー体制を10月31日に発表した。マリオ・アジが継続し、先週のマレーシアGPのMoto3クラスで初優勝を飾った古里太陽が、Moto3クラスからステップアップする。

IDEMITSU Honda Team Asiaは、世界で戦えるアジア人ライダーの育成を使命に、出光興産とHRCのサポートを受け、このプロジェクトはHondaのグローバルレース戦略の重要な柱であり、現在MotoGPクラスで戦う小椋藍やソムキアット・チャントラのようなスター選手を育てる取り組みを今後も継続して行く。

「はじめに、出光興産様、そして全てのスポンサーの皆様に感謝申し上げます。2026年シーズンも共に戦えることを大変うれしく思います。2026年シーズンのロードレース世界選手権(MotoGP)Moto2クラスは、マリオ・アジ選手と古里太陽選手がIDEMITSU Honda Team Asiaから参戦します。アジ選手はMoto2クラスで3シーズン目を迎えますが、来シーズンはトップ争いにより近づき、さらなる成長を期待しています。チームメートとなる古里太陽は、Moto3クラスからMoto2クラスへステップアップし、新たな挑戦の年となります。Moto2クラスという新しいカテゴリーにいち早く適応し、速さをみせてくれることを期待しています。2人のポテンシャルを信じて、できる限りのサポートをしていきたいと思います。両選手ともに若くて才能のある選手なので、今後成長していく可能性を大いに秘めています。チームとして全力を尽くし、成長の手助けをしたいと考えています。出光興産様、アジア・タレント・カップ、そしてスペインのジュニア・タレント・チームと育成の体制が整っているので、今後も共に取り組みを続けていきたいと思います。私たちにとって続けることはとても重要なので、来シーズンを新たなモチベーションと自信で迎えることを楽しみにしています」と青山博一チーム監督

「4年間Moto3クラスで同じチームとともに戦っていましたが、来年のMoto2クラスへのステップアップが大きなポジティブな変化になることは間違いありません。チャレンジの年になると思いますが、同時にとても楽しみです。Moto2マシンのような大きさのバイクは初めてなので緊張もありますが、それよりもモチベーションがあるので準備はできています。Moto2マシンに乗って多くのことを学び、そしてチームとの新たな経験を楽しみにしています。マレーシアGPで優勝でき、自信とモチベーションがさらに高まりました。これからもさらに前進できるように、オフシーズンは新たな挑戦に向けて万全に準備を整えたいと思います。このような機会を与えていただけて、本当に感謝しています。期待に応えられるよう、全力で挑みます」と古里。

「HRC、Honda、そして関わるすべての皆さんに心から感謝しています。来シーズンについて多くを語ることはなく、結果を必ず出さなければならないシーズンと考えています。ここまで支えてくれた皆さんに、結果でお返ししなくてはなりません。自信はありますが、オフシーズン中にしっかり準備をしなくてはなりません。今シーズンは残り2大会となりましたが、できるだけ多くのことを吸収して来シーズンに備えたいと思います。この機会を与えてくださり、信頼していただけたことに感謝しています」とアジ。