MotoGP第21戦ポルトガルMoto3クラス3日目、決勝が日曜日、ポルトガル、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ、通称ポルティマオ・サーキットで開催された。日本時間午後11時30分(現地時間午後2時30分)から19周で開催された決勝は、気温20度、路面温度29度、湿度49%、青空が広がるドライコンディション。

スタートは、P.P.からジョエル・ケルソ(KTM)が飛び出す形だった。マキシモ・キレス(KTM)、ジョエル・エステバン(KTM)、アンヘル・ピケラス(KTM)、ケーシー・オコーマン(KTM)、スコット・オグデン(KTM)、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)、グイド・ピニ(KTM)、古里太陽(ホンダ)、アルバロ・カルペ(KTM)のトップ10で続き、2周目を迎えた。

ケルソがトップ、2番手争いは順位を激しく入れ替わり続けられる中、4周目13番手付近を走行していたバレンティン・ペローネ(KTM)が13コーナーで転倒、再スタートしたものの、6周でリタイア。4周目には、9番手前後に居たダビド・アルマンサ(ホンダ)が転倒、再スタートできたものの、最後尾まで順位を落とした。

トップ集団では、折り返しを迎える10周目、ケルソからキレスがトップを奪った。その後もトップ集団は激しい混戦が続き、12周目には古里がトップに立つ。13周目には、18番手前後を走行していたマッテオ・ベルテッレ(KTM)が転倒、リタイア。15番手付近に居たヘスス・リオス(ホンダ)も転倒。接触があり、一時7番手まで順位を落としたキレスが、14周目には古里が13コーナーで僅かにワイドになった隙を突いて再びトップに立った。15周目には、7番手前後を走行していたピニが13コーナーで転倒、リタイア。

トップに立ったキレスは、徐々に2番手以降を離し始めた。17周目1分46秒881のレース最速を記録したピケラスが、残り2周となった18周目、古里を捉えて2番手へ浮上。トップ3の間隔は徐々に開いて、キレスが1位でチェッカー。ルーキーの今シーズン、イタリア、ハンガリーに続き3勝目を飾った。2位ピケラス、古里が3位でチェッカーを受け、自身キャリア初めての2戦連続表彰台。三谷然(ホンダ)は19位、完走。

表彰台では、シャンパンファイトが行なわれ、優勝した17歳キレスに18歳のピケラスと20歳の古里がシャンパンをかけていた。その後、古里に渡されたシャンパンを飲もうとするキレスをチーム関係者が一斉に表彰台下から笑顔で止める一幕があった。

年間ポイントは、チャンピオンのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)が365、2番手ピケラス271、3番手キレス263。4番手はケガで欠場中のダビド・ムニョス(KTM)197。5番手カルペ195、6番手ケルソ193。古里は156ポイント7番手。8番手フェルナンデス154。9番手は左手小指骨折の手術後のため今大会は欠場している山中琉聖(KTM)で136ポイント。10番手ルーキーのペローネ128。

最終戦となる次戦、第22戦バレンシアGPは、来週、11月14日の金曜日から走行が始まる。

 

ルーキーで今季3勝目を挙げたマキシモ・キレス(KTM)

 

MotoGP第20戦マレーシアMoto3決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 マキシモ・キレス KTM
2 アンヘル・ピケラス KTM 1秒663
3 古里太陽 ホンダ 2秒886
4 ジョエル・エステバン KTM 3秒243
5 アルバロ・カルペ KTM 3秒537
6 ケーシー・オゴーマン KTM 4秒123
7 ジョエル・ケルソ KTM 5秒345
8 スコット・オグデン KTM 5秒390
9 アドリアン・フェルナンデス ホンダ 5秒483
10 ルカ・ルネッタ ホンダ 9秒469
19 三谷然 ホンダ 31秒669