MotoGP第22戦バレンシアGPが今週末、スペイン、バレンシア州にあるサーキット・リカルド・トルモで開催される。全長距離4.01km、最大ストレート876m、右コーナー5、左コーナー9。昨年は洪水被害でここでは最終戦を開催できなかったため、最終戦を開催するのは2年ぶり。チケットは完売している。

MotoGPクラスは、オーストラリアGPから欠場が続き、今シーズンはテストでの復帰見込みもない王者マルク・マルケス(ドゥカティ)。最終戦、母国スペインで昨年チャンピオンのホルヘ・マルティン(アプリリア)、左肩のケガ治療に専念していたマーベリック・ビニャーレス(KTM)は復帰。マルク・マルケスの代役は、引き続きWSBK2025年ランク2位のニコロ・ブレガ(ドゥカティ)が参戦。

前戦ポルトガル決勝、ポールtoウィンのマルコ・ベゼッキ(アプリリア)は、ポイントを323に伸ばしてランク3番手。前戦スプリントで優勝、既にランク2位を獲得しているアレックス・マルケス(ドゥカティ)。インドネシアGP以来、決勝ノーポイントが続き、現在288ポイントでランク4番手のフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は、2023年決勝ここで優勝、チャンピオンを決めている。バニャーヤと3ポイント差に迫る5番手ペドロ・アコスタ(KTM)は、マレーシア、ポルトガルをスプリント、決勝共に表彰台で終えている。

年間ポイント6番手は、239ポイントでファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)。12ポイント差7番手はチームメイトのフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)。203ポイント獲得し、既にルーキー・オブ・ザ・イヤーとなったフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)が8番手。ヤマハ勢トップのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が198ポイントで9番手に続く。ポルティマオの1コーナーで高速転倒し、前戦は途中から欠場となったラウル・フェルナンデス(アプリリア)は146ポイントで10番手。

ポイントランク11番手のブラッド・ビンダー(KTM)、12番手のヨハン・ザルコ(ホンダ)は共に2023年バレンシア決勝で表彰台に上った。現在ランク13番手のルカ・マリーニ(ホンダ)、14番手のエネア・バスティアニーニ(KTM)、15番手のジョアン・ミル(ホンダ)に続き、88ポイント16番手、ポルトガルではスプリント11位、決勝7位の小椋藍(アプリリア)。

ポルトガルGP決勝12位、13位、14位だったヤマハ勢のジャック・ミラー(ヤマハ)、アレックス・リンス(ヤマハ)、ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)。今大会はV4エンジンでアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)も参戦。来期WSBKへ移籍するソムキャット・チャントラ(ホンダ)にとってはMotoGP最終戦。6戦連続6人違う決勝優勝者で迎える最終戦、コンセッションランク等も交え、2025年シーズン全て最終決着する今週末。

Moto2クラスは、王手を掛けたディオゴ・モレイラ(カレックス)と24ポイント差のマニュエル・ゴンザレス(カレックス)。どちらが勝っても、初のチャンピオン獲得となる。佐々木歩夢(カレックス)、國井勇輝(カレックス)の雄姿も見逃せない。

Moto3クラスはチャンピオンのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)に続く2番手争いが8ポイント差となり迎える。来期Moto2へ昇格のアンヘル・ピケラス(KTM)とルーキーのマキシモ・キレス(KTM)、年間ランク2位はどちらが獲得するのか。ポルトガルで初めて2戦連続となる表彰台で3位を獲得した古里太陽(ホンダ)、引き続き代役参戦する三谷然(ホンダ)、二人を含めたホンダ勢にも注目したい。

過去最多22戦となった2025年シーズン最終戦、第22戦バレンシアGPはいよいよ今週末、金曜日から走行が始まる。