MotoGPバレンシアオフィシャルテストの翌日の11月19日水曜日、ヤマハのMotoGPチーム(Monster Energy Yamaha MotoGP TeamとPrima Pramac Yamaha MotoGP)がリカルド・トルモ・サーキットで引き続きプライベートテストを行なった。プライベートテストのため、テストの内容、タイム等は非公開で行なわれたが、セッション中にMoto2ライダーのイサン・グエバラが、2025年型の直列4気筒エンジンを搭載したYZR-M1をテストライドした。グエバラにとってはMotoGPマシン初ライドとなった。

これは最終戦バレンシアGPのMoto2クラスで優勝を達成したグエバラに対するごほうびで、マレーシアGPで、プラマック・レーシング・ディレクターのジーノ・ボルソイ氏とグエバラの間で交わされた「シーズン終了までに優勝すれば、MotoGPマシンに乗るチャンスが与えられる」という約束が、最終戦での優勝によって実現したもの。

「YZR-M1を試す機会を与えてくれたヤマハに心から感謝している。MotoGPマシンに乗ることは、だれもが目指す目標であり、この経験を得られたことはまさに夢の実現だ。午前中はジャック・ミラーのテクニカルチームとブリーフィングを行ない、バイクの仕組みやブレーキングと加速のコントロール方法などについて説明を受けた。このバイクのパワーは信じられないほどで、加速には本当に驚いた。コーナーリングのフィーリングも素晴らしく、バイクはスムーズで扱いやすかった。ストレートでは、このバイクのパワーのすごさ、そしてそれをフルレースでコントロールするというのはどういうことなのかを実感した。本当に楽しかった。ヤマハ、そしてマシンとクルーを貸してくれたジャックに心から感謝したい」とグエバラ。

2025年型YZR-M1でMotoGPマシンを初ライドしたグエバラ