スイスのローザンヌで12月7日にFIMアワード開催され、サーキットレーシング、モトクロス、トライアル、エンデューロ、クロスカントリーラリー、トラックレースの6つの異なるモーターサイクルスポーツの分野で、64のFIM世界選手権タイトル獲得者が表彰された。

ロードレースでは、ロードレース世界選手権グランプリシリーズからは、MotoGPのマルク・マルケス、Moto2のディエゴ・モレイラ、Moto3のホセ・アントニオ・ルエダ、MotoEのアレッサンドロ・ザッコーが、スーパーバイク世界選手権シリーズでは、SBKのトプラック・ラズガットリオグル、SSPのステファノ・マンジ、SSP300のベナット・フェルナンデス、FIMウイメンズ・ロードレースのマリア・エレーラ、FIMジュニアGPチャンピオンのブライアン・ウリアルテが出席。

ロードレース部門ではSBKのレジェンド、ジョナサン・レイが各ライダーにメダルを授与。各カテゴリーの最高峰クラスの表彰はイベントの最後に華々しく行なわれ、マルク・マルケス、ラズガットリオグルが、モトクロスやトライアルの最高峰クラスのチャンピオンと共にステージに登場し、ホルヘ・ビエガスFIM会長からチャンピオンメダルの授与を受けた。

FIM会長のビエガス氏からチャンピオン認定メダルを授与されるマルク・マルケス

また、FIMアワードに先立ち、スイスのジュネーブ近郊、ミーにある旧FIM本部跡にRMM(レーシング・モーターサイクル・ミュージアム)が開館。開館式典が開催され、FIM関係者、ジャコモ・アゴスチーニ氏、ドルナスポーツCEOのカルメロ・エスぺラータ氏、マルク・マルケス、ラズガットリオグルらが参加した。

ミュージアムにはマルク・マルケスのRC213VやデスモセディチGP25、ラズガットリオグルのM1000RR、バレンティーノ・ロッシのYZR-M1、ジョナサン・レイのZX-10RRなど、FIM各カテゴリーで偉大な記録を残したマシンが展示されている。

開館式典では、テープカットの後、ロードレース世界グランプリで15回チャンピオン獲得したアゴスチーニ氏、モトクロスで4回世界チャンピオン獲得のハリー・エバーツ氏、トライアルのFIMレジェンド、サミー・ミラー氏、そしてMotoGPのプロモーターであるドルナスポーツCEOのエスペレータ氏の4名が、新設されたFIMレジェンド初代殿堂入りの栄誉を受けた。殿堂入りした人物には時計が贈呈され、その後、RMMガーデンのチェッカーフラッグの中央に飾られる手形が採取された。

2025年の各最高峰クラスのチャンピオンライダーとチャンピオンマシン

写真/GP Agency