MotoGP第11戦ドイツMoto3クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、ドイツの東部にあるザクセンリンクで開催された。日本時間午後4時(現地時間午前9時)から35分間で行なわれたフリー走行1は、気温18度、路面温度27度、湿度67%、雲の多いドライコンディション。金曜日の朝でも、ビール片手に観戦を楽しむファンの姿も多かった。

序盤からスライドダウンしたヴィセンテ・ペレス(ホンダ)にレオナルド・アブルッゾ(KTM)が巻き込まれる形で接触。タットチャコーン・ブーシュリ(ホンダ)が13コーナーでハイサイド転倒、イエローフラッグが続いた。中盤には、マキシモ・キレス(KTM)のマシンから煙が上がり、キレスはピットに戻り、このセッションでは走行再開できず。

フリー走行1でトップタイムを記録したのはスコット・オグデン(KTM)で1分25秒707。2番手ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)1分25秒834、3番手ジョエル・ケルソ(KTM)1分25秒873。古里太陽(ホンダ)が15周目に記録した1分26秒003で4番手。山中琉聖(KTM)は14周目の1分26秒430で12番手だった。

日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から35分間で開催されたプラクティスは、気温21度、路面温度34度、湿度50%、曇ったドライコンディション。風は風速5km/h前後だった。このセッションでは、10分経過ごろ、8周目に古里が1分25秒471を記録、トップタイムとなる。その後、単独で走行していた山中が15周目に1分25秒551を記録、一時、日本人ライダーがスコアボード1、2番手となった。

残り時間が少なくなると、ピットレーンで先を譲り合いスリップストリーム狙いでコースインするライダーの姿が見られた。残り10分を切ると、ダビド・アルマンサ(ホンダ)が14周目に1分25秒127を記録し、古里の記録していたトップタイムを更新。更に、ダビド・ムニョス(KTM)が15周目には1分24秒767を叩き出し、昨年コリン・ベイヤーが記録した1分24秒885を0.118縮めてコースレコードを樹立。ムニョスがトップとなった。終盤、コーマック・ブキャナン(KTM)がこのセッション2回目の転倒でイエローフラッグが出され、ラップキャンセルとなったライダーも居た。

2番手はアルマンサ、3番手はオグデンで15周目に1分25秒220を記録した。古里は17周目に1分25秒315まで記録を縮め、6番手。山中は15周目の1分25秒551で9番手。トップ14までは予選Q2からスタートできるため、二人は明日の予選はQ2スタートとなった。トップのムニョスから9番手の山中までのタイム差は0.784。予選Q2スタートを獲得した14番手グイド・ピニ(KTM)までがタイム差1.006となっており、明日の予選も接戦が予想される。

Moto3クラスは、明日、日本時間午後3時40分(現地時間午前8時40分)から30分間のフリー走行2が行なわれ、日本時間午後7時50分(現地時間午後12時50分)からは予選Q1、日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から予選Q2がそれぞれ15分間で開催される。

MotoGP第11戦ドイツMoto3プラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ダビド・ムニョス KTM 1分24秒767 P
2 ダビド・アルマンサ ホンダ 1分25秒127 P
3 スコット・オグデン KTM 1分25秒172 P
4 マキシモ・キレス KTM 1分25秒220 P
5 ジェイコブ・ルールストン KTM 1分25秒264 P
6 古里太陽 ホンダ 1分25秒315 P
7 アルバロ・カルペ KTM 1分25秒454 P
8 ジョエル・ケルソ KTM 1分25秒480 P
9 山中琉聖 KTM 1分25秒551 P
10 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM 1分25秒566 P