アプリリア・レーシングのホルヘ・マルティンは、7月17日にチェコGP参戦のためのメディカルチェックを受け、出走許可を得た後、プレスカンファレンスに出席。2026年もアプリリア・レーシングから継続参戦することを明らかにした。

マルティンは昨年MotoGPクラスのチャンピオンを獲得し、今年からアプリリアに移籍したが、セパンオフィシャルテスト初日に転倒負傷。その後、復帰に向けたトレーニング走行中に再びケガを負い、開幕戦から欠場が続いていた。第4戦カタールGPで復帰したものの、決勝レースでの転倒で再び重傷を負い欠場。

5月29日には2025年末でアプリリアを離脱する意志を表明していたが、チェコGPのプレスカンファレンスで、2026年末までアプリリア・レーシングから参戦することを明言した。

「この6~7ヶ月間は本当に難しく、たくさんのケガで苦しんが、ようやく、復帰できることがうれしい。2026年もアプリリアと一緒に参戦できることをうれしく思う」

「1回、2回、そして3回と、それも大きなケガを負った後、自分の将来、自分自身、多くのことについて、多くの疑問を抱くようになった。その時点で、自分の将来について決断を迫られていた。その決断とは、アプリリアと一緒に数戦に走って離脱条項の適用を延期するか、それともこの条項を施行するかのどちらかを選ぶことだった。アプリリアはどちらの選択肢も否定した。僕はそれを尊重するし理解もできる。彼らはいわば自分たちの権利のために戦った。その時点から、自分にとって最善だと思った選択肢、つまり別のプロジェクトに移ろうとするために戦わなければいけなかった。そして、アプリリアとの戦いが始まった。この戦いを続けることもできたけど、人生には決断を迫られるときがある。そして今、もう1シーズン、アプリリアに残るという決断を下した」

「ホンダが2026年の選択肢の1つではあったけど、唯一の選択肢ではなかった。マルコ・ベゼッキとアプリリアが素晴らしい仕事をしているのは分かっていた。僕たちは一緒に大きな可能性を秘めており、素晴らしい成果を上げることができると思う。準備はできている。体調もキャリアで最高だし、このオフの期間を利用して体力面と精神面を鍛えた。ミサノでのテストは素晴らしかったし、カタールで試したものと比べて、マシンのポテンシャルは大きく違っていた。ベゼッキとアプリリアのこれまでの努力と結果を祝福したい」と、マルティンはプレスカンファレンスで語った。