MotoGP第12戦チェコMoto3クラス3日目、決勝が日曜日、チェコの中東部にあるブルノ・サーキットで開催された。日本時間午後6時(現地時間午前11時)から18周で開催された決勝は、気温24度、路面温度38度、湿度55%、晴れ切ったドライコンディション。

2番グリッドスタートのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)がホールショットを奪うと、2列目スタートのマキシモ・キレス(KTM)がルエダのすぐ後ろに着けた。続いて、P.P.スタートのグイド・ピニ(KTM)、デニス・フォッジャ(KTM)、ダビド・アルマンサ(ホンダ)、アンヘル・ピケラス(KTM)、バレンティン・ペローネ(KTM)、二コラ・カラッロ(ホンダ)、マルコス・ウリアテ(KTM)のトップ10で2周目を迎えた。

序盤はルエダを先頭に、テイルtoノウズで10台以上が続く。しかし、ルエダは徐々に後続を離し、2番手争いのキレス、フォッジャ、ピケラス、ピニ、ペローネ、カラッロらが混戦となる。プラクティスでのスロー走行で最後尾グリッドスタートだったダビド・ムニョス(KTM)も、2周目にはトップ10圏内に入り2番手争いに加わった。3周目には山中琉聖(KTM)が2分05秒991のファーステストラップを出し、先頭集団を追った。

キレスとフォッジャによる2番手争いは、何度も順位を入れ替える戦いが続いた。5周目、後方ではリカルド・ロッシ(ホンダ)が転倒。6周目には、ワイルドカード参戦のレオックス・ポマラ(ホンダ)が9コーナーで激しいハイサイド転倒。二コラ・カラッロは最終ラップで転倒。

折り返してもルエダはペースが乱れることもなく、12周目2分05秒454のレース最速ラップを記録。後続を2秒以上引き離していた。2番手争いは、キレス、フォッジャ、フェルナンデス、ムニョス、ピケラス、アルマンサの6人となり、その1.5秒ほど後方に、山中を含める8番手争いが続いた。

安定した走りでルエダが首位独走のまま最終ラップを迎え、トップでチェッカー。今季7勝目を挙げた。2番手争いは、最終ラップでキレスをかわしたムニョスが2番手に上り最終コーナーを迎えたものの、キレスが再びトラックリミットのギリギリを走り直線で攻めて2位を奪還。3位ムニョスとなった。キレスとムニョスの差は0.024だった。キレスは2戦連続2位。ムニョスは最後尾スタートからの3位。

山中は9位でチェッカー、7ポイントを獲得。古里は11位でチェッカーを受けたものの、レース後、危険走行のペナルティーが下され6秒加算となり、結果16位。

トップで25ポイント加算のルエダは、年間ポイントを228に伸ばし、2番手ピケラスと85ポイント差。3番手はアルバロ・カルペ(KTM)で133。古里は77ポイント7番手、山中は68ポイント11番手。次戦はサマーブレークを挟み、8月15日から第13戦オーストリアGPが始まる。その間、山中はアステモ・プロ・ホンダ・SIレーシングから鈴鹿8時間耐久にも参戦する。

MotoGP第12戦チェコMoto3決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM
2 マキシモ・キレス KTM 3秒471
3 ダビド・ムニョス KTM 3秒495
4 アンヘル・ピケラス KTM 3秒559
5 デニス・フォッジャ KTM 3秒689
6 アドリアン・フェルナンデス ホンダ 3秒867
7 ダビド・アルマンサ ホンダ 4秒420
8 バレンティン・ペローネ KTM 5秒579
9 山中琉聖 KTM 5秒597
10 グイド・ピニ KTM 5秒985
16 古里太陽 ホンダ 12秒088