MotoGP第12戦チェコMoto2クラス3日目、決勝が日曜日、チェコ、ブルノ・サーキットで開催された。日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から18周で行なわれた決勝は、気温27度、路面温度44度、湿度47%、一部雲も多いドライコンディション。

スタートは、P.P.スタートのバリー・バルタス(カレックス)が2番グリッドのジョー・ロバーツ(カレックス)と接触しそうになり、その間に3番グリッドのマルコス・ラミレス(カレックス)がトップに立った。1コーナーではジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)と接触のあったアロン・カネト(カレックス)が転倒。カネトは再スタートしたものの、5周目にピットイン、リタイア。

トップはバルタスがラミレスをかわし先頭に立つ。以下、ラミレス、ロバーツ、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、ダニエル・オルガド(カレックス)、フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)、セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)、イザン・グエバラ(ボスコスクーロ)、セナ・アギウス(カレックス)、アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)のトップ10で2周目を迎えた。ラミレスは、前戦決勝アルベルト・アレナス(カレックス)を巻き込んでの転倒のためダブルロングラップが科されており、3周目に最初のロングラップへ入り、順位を落とした。

トップ争いはバルタス、ロバーツ、ゴンザレスに変わった。5周目、5コーナーで中盤を走っていたマッティア・パッシーニ(カレックス)が転倒。来月40歳を迎えるワイルドカード参戦のパッシーニは、再スタートしたもののピットイン、リタイアとなった。前戦のペナルティーでピットレーンスタートだったディオゴ・モレイラ(カレックス)は、転倒後のカネトの前を走ったが、6周目ピットイン、リタイア。

7周目に入ると、ロバーツがバルタスをかわしトップに立つ。ロバーツは10周目レース最速1分59秒468を記録。11周目にはバルタスも自己、今レース最速1分59秒530を記録してロバーツを追うものの二人の差は縮まり切らず。3番手ゴンザレスは、トップ2と徐々に距離が開き、単独3番手となった。

その後方では、オルガド、ビエッティ、グエバラ、サラッチに続き、ダブルロングラップをこなしたラミレスも4番手争いに連なった。15周目、ワイルドカード参戦のポーランド人ライダー、ミラン・パウェレク(カレックス)が転倒、リタイア。最終18周目には、9コーナーで國井勇輝(カレックス)と接触があり、佐々木歩夢(カレックス)が転倒、リタイア。

トップはロバーツが守り切り首位でチェッカー。2位バルタス、3位ゴンザレス。國井は23位、羽田大河(カレックス)は24位、それぞれ完走。ロバーツは昨年イタリアGP以来の優勝。ブルノ・サーキットでは2020年3位で表彰台を獲得して以来、再び表彰台を獲得。バルタスは2戦連続2位。

年間ポイントは3位に入ったゴンザレスが188で引き続きポイントリーダー、2番手カネト163。二人の差は25ポイントに広がった。3番手はモレイラと入れ替わりバルタスとなり134。4番手モレイラ128、5番手ディクソン119。次戦は3週間程の夏休みを挟み、8月15日から第13戦オーストリアGPが始まる。

昨年イタリアGP以来の優勝を挙げたジョー・ロバーツ(カレックス)

 

MotoGP第12戦チェコMoto2決勝
順位 ライダー 車両 トップ差
1 ジョー・ロバーツ カレックス
2 バリー・バルタス カレックス 1秒079
3 マニュエル・ゴンザレス カレックス 3秒625
4 ダニエル・オルガド カレックス 7秒365
5 セレスティーノ・ビエッティ ボスコスクーロ 7秒494
6 イザン・グエバラ ボスコスクーロ 9秒467
7 マルコス・ラミレス カレックス 10秒112
8 フィリップ・サラッチ ボスコスクーロ 11秒193
9 ダビド・アロンソ カレックス 14秒736
10 アルベルト・アレナス カレックス 16秒214
23 國井勇輝 カレックス 29秒662
24 羽田大河 カレックス 48秒129
RT 佐々木歩夢 カレックス