MotoGP第13戦オーストリアMoto2クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、オーストリア、レッドブルリンクで開催された。日本時間午後4時50分(現地時間午前9時40分)から40分間行なわれたフリー走行1は、気温22度、路面温度29度、湿度66%、晴れたドライコンディション。現地では多くの学校が夏休み期間という事もあり、中高生くらいの子供たちが友達同士で観戦に来ている姿も多く見られた。

この走行では、フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)が1分33秒427を記録、コースレコードでトップタイムだった。2番手はアロン・カネト(カレックス)で1分33秒515、3番手は昨年のMoto3王者ダビド・アロンソ(カレックス)1分33秒561だった。佐々木歩夢(カレックス)は12周目の記録1分34秒794で24番手、國井勇輝(カレックス)は19周目1分35秒920を記録して28番手だった。

日本時間午後9時5分(現地時間午後2時5分)から40分開催されたプラクティスは、気温31度、路面温度43度、湿度32%、部分的に雲が増えたもののドライコンディション。序盤から、イバン・オルトラ(ボスコスク―ロ)が2コーナーグラベルへ、ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)が4コーナーでエアフェンスへ、アルベルト・アレナス(カレックス)が7コーナーで転倒など、Moto3クラスに続きイエローフラッグが多く出された。10コーナーでマシントラブルのためストップしたアロンソは、手押しでピットレーンへ戻ろうとしていたため、マーシャルが駆けつけていた。

残り5分を迎える頃、フリー走行1でトップだったサラッチが15周目に1分33秒533を記録し、トップタイムとなった。程なく、ポイントリーダーのゴンザレスが1分33秒290を出し、サラッチを更新、トップへ。ゴンザレスのこの記録は新コースレコードとなった。2番手には、最終19周目1分33秒303を記録したカネトが入った。3番手は17周目1分33秒367を記録したMoto2ルーキーのオルトラ。トップ10中4台がボスコスクーロだった。

10周目に1分33秒787を記録した佐々木は17番手。19周目1分34秒869を記録した國井は27番手。明日の予選は、二人ともQ1から出場する。トップから14番手までは予選Q2からのスタート。トップのゴンザレスから、25番手のアドリアン・ウエルタス(カレックス)までが0.996差の中にひしめく接戦だった。明日、Moto2クラスは、日本時間午後4時25分(現地時間午前9時25分)から30分フリー走行2が行なわれ、その後、日本時間午後8時40分(現地時間午後1時40分)から15分間ずつの予選Q1、Q2が始まる。

MotoGP第13戦オーストリアMoto2プラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 マニュエル・ゴンザレス カレックス 1分33秒290 P
2 アロン・カネト カレックス 1分33秒303 P
3 イバン・オルトラ ボスコスクーロ 1分33秒367 P
4 セレスティーノ・ビエッティ ボスコスクーロ 1分33秒373 P
5 フィリップ・サラッチ ボスコスクーロ 1分33秒439 P
6 ディオゴ・モレイラ カレックス 1分33秒486 P
7 マルコス・ラミレス カレックス 1分33秒503 P
8 トニー・アルボリーノ ボスコスクーロ 1分33秒570 P
9 ダニエル・オルガド カレックス 1分33秒595 P
10 アルベルト・アレナス カレックス 1分33秒615 P
17 佐々木歩夢 カレックス 1分33秒787 P
27 國井勇輝 カレックス 1分34秒869 P