MotoGP第13戦オーストリアMotoGPクラス2日目、フリー走行2と予選がオーストリア、レッドブルリンクで開催された。予定通り日本時間午後5時10分(現地時間午前10時10分)から30分間で行なわれたフリー走行2は、気温22度、路面温度30度、湿度64%、雲はあるものの青空も見えるドライコンディション。

昨日のプラクティスで白煙を出しても走行したジャック・ミラー(ヤマハ)は、その後ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とミゲール・オリベイラ(ヤマハ)の転倒を招いたペナルティーで最初5分間は走行できなかった。この走行では、1分28秒751を記録したマルク・マルケス(ドゥカティ)がトップタイムだった。2番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)1分29秒077、3番手ペドロ・アコスタ(KTM)1分29秒115。小椋藍(アプリリア)は1分29秒809で19番手だった。

引き続き日本時間午後5時50分(現地時間午前10時50分)から15分で争われた予選Q1は、気温23度、路面温度33度、湿度60%、部分的に雲が厚いドライコンディション。タイヤは全員が前ミディアム後ソフトを選択。前半はマルコ・ベゼッキ(アプリリア)が3周目1分28秒409を記録しトップだった。後半2回目のタイムアタックでは、7周目に1分28秒353を記録したエネア・バスティアニーニ(KTM)がトップとなった。2番手ベゼッキ、二人はQ2進出。小椋は最終9周目1分29秒080を記録し9番手だった。総合では19番グリッド7列目スタート。マーベリック・ビニャーレス(KTM)はケガの様子を見ながら3周を走行し、11番手タイムを記録、総合21番手だったが、明日は欠場することが発表された。

Q1後、日本時間午後6時15分(現地時間午前11時15分)から15分で開催されたQ2は、気温24度、路面温度35度、湿度60%、青空の見えるドライコンディション。全員、タイヤは前ミディアム後ソフトを装着。序盤、4コーナーでヨハン・ザルコ(ホンダ)がこの日2度目となる転倒。前半は3周目1分28秒220を記録したマルク・マルケスがトップだった。4周目に4番手まで順位を上げたペドロ・アコスタ(KTM)がガス欠でショートカットからパドックを横断してピットへ戻ることを余儀なくされた。

後半、6周目1分28秒060を記録したベゼッキがトップタイムとなると、2番手には1分28秒076でアレックス・マルケス(ドゥカティ)が入った。3番手は1分28秒202でバニャーヤが入り、1分28秒220で4番手だったマルク・マルケスが更にタイムアタックを続けようとした2コーナーで転倒。上位陣の順位はこのままとなり、Q1から進出のベゼッキが2023年インドGP以来、アプリリア移籍後初のポールポジションを獲得した。2番手アレックス・マルケス、3番手バニャーヤ。

この後、日本時間午後10時(現地時間午後3時)からは14周のスプリントが開催される。今大会からスプリントのグリッドでセッティングやタイヤ交換に使える時間が20分に延長された。雨が予報されている明日は、日本時間午後9時(現地時間午後2時)から28周の決勝が開催される。

アプリリア移籍後初ポールポジションのマルコ・ベゼッキ
MotoGP第13戦オーストリアMotoGP予選
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 マルコ・ベゼッキ アプリリア 1分28秒060 Q2
2 アレックス・マルケス ドゥカティ 1分28秒076 Q2
3 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 1分28秒202 Q2
4 マルク・マルケス ドゥカティ 1分28秒220 Q2
5 エネア・バスティアニーニ KTM 1分28秒236 Q2
6 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 1分28秒302 Q2
7 ペドロ・アコスタ KTM 1分28秒416 Q2
8 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 1分28秒439 Q2
9 ラウル・フェルナンデス アプリリア 1分28秒548 Q2
10 ジョアン・ミル ホンダ 1分28秒671 Q2
11 ブラッド・ビンダー KTM 1分28秒761 Q2
12 ヨハン・ザルコ ホンダ 1分28秒787 Q2
13 ルカ・マリーニ ホンダ 1分28秒628 Q1
14 ホルヘ・マルティン アプリリア 1分28秒664 Q1
15 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 1分28秒687 Q1
16 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 1分28秒738 Q1
17 アレックス・リンス ヤマハ 1分28秒884 Q1
18 ミゲール・オリベイラ ヤマハ 1分29秒024 Q1
19 小椋藍 アプリリア 1分29秒080 Q1
20 ジャック・ミラー ヤマハ 1分29秒085 Q1
21 マーベリック・ビニャーレス KTM 1分29秒586 Q1